【3月8日（金）　ホークス5×－4ベイスターズ　ヤフオクドーム】

抑え候補が好投だ。五十嵐亮太投手が9回のマウンドに上がり、相手打線をきっちり3者凡退に抑えました。最初の打者は140キロのフォークボールで空振り三振。「イメージよりも（球が）浮いてしまったけど、上手くタイミングを外すことができたと思います」。もう少し修正が必要とは言いましたが、次打者のウイニングショットにも投じるなど春季キャンプから取り組んだ課題でしっかり打ち取るあたりは、やはり実績十分の右腕といったところです。

また、最速は151キロをマーク。ヤフオクドームで前回登板したキューバ代表戦でも150キロ超を計測しており、剛腕ぶりを見せつけています。「自分自身ではスピードをそれほど意識していませんが、記者やファンの皆さんに言ってもらえると刺激になります。イメージもあるでしょうから、こだわっていきたい気持ちにはなりますね」と話しました。

目指すは開幕クローザーの座です。岩嵜翔投手やファルケンボーグ投手、さらにはWBCに参戦している森福允彦投手と、ハイレベルな競争を繰り広げています。

一方の打撃陣では中村晃選手が好調です。この日は「1番右翼手」でスタメン出場して5打数3安打1打点の活躍。ここまでオープン戦打率は.381。3月2日（土）のジャイアンツ戦（東京ドーム）では本塁打を放っています。

好調の要因を尋ねると「今までの積み重ね。今年になって特に技術的に変えたわけではありません」。昨季はウエスタン・リーグで首位打者を獲得。「1年間調子の波が少なくプレーできたのは自信になった」と話していました。「目標は開幕スタメンです」ときっぱり。今季で6年目。“天才的”とも評された打撃センスの持ち主が、いよいよ本格開花しようとしています。