ヒーローインタビュー
※iPhone/iPadにての動画視聴に時間を要しておりますので、あらかじめご了承ください
【3月29日(金) ホークス7-1イーグルス ヤフオクドーム】 今年のホークス野球は「超!」力強い!大きなホームラン2発で、見事開幕戦勝利を手繰り寄せました。
まずは見事な逆転弾。1点を追う3回裏、細川亨選手が左中間最深部に逆転2ランを叩き込みました。「感触は完ぺきだったけど、低い弾道だったから入るとは思いませんでした」。二塁までは全力疾走。スタンドインを確認すると、誇らしげに悠然とベースを回りました。「カウントが2ボール0ストライクだったので、『1、2、の3』じゃなくて『1、3』でいきました。変化球ならそのままくるっと回ろう(空振り)と。思いきっていきました」。自身も「まさか、まさか」という一発でしたが、チーム内に漂っていた開幕独特の緊張感は一気に解き放たれました。
そして、ホークスが主導権を握ったまま迎えた7回裏。2死満塁と攻め立てて、打席には本多雄一選手。2球目の145キロに会心の一振り。打球はぐんぐん伸びてライトスタンドに突き刺さる満塁ホームランとなりました。思わず右手でガッツポーズを作ってベースを一周。満面の笑みはしばらく崩れませんでした。この勢いに乗って、8回にはラヘア選手にも来日初打点のタイムリーが飛び出して7点目。投げては開幕投手の攝津正投手が6回1失点の粘りの投球で、2年連続で大役を果たす白星をマークしました。さらにリリーフでは2番手の岩嵜翔投手が1回を3者連続三振に仕留める快投を見せました。
試合後、本多選手は記念のホームランボールが手元にやってきて、またにっこり。「このボールは(23日に誕生した)子どもに」と大事そうに手の中にしまいました。そして、「命の誕生に感動しました。すごく力をもらった」としみじみ。また、こんなエピソードも。
「今日、球場に行く前に『ホームランを打ってくるね』って子供に言ったんです。赤ちゃんだから何もわからないんで、もちろん冗談で(笑)」
この夜は、おそらく枕元に飾られたボール。ずっと大切な宝物となるに違いありません。
2013年3月30日掲載
田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)
選手一覧へ戻る