マーケティングプロセスとは? リサーチから実行・評価までの6ステップを解説

商品やサービス成果を継続的に生み出すには、場当たり的に施策を実施するのではなく誰に何を届け、どのように伝えるのかを整理したうえで取り組む必要があります。このマーケティング施策の立案から実行までの一連の流れを“マーケティングプロセス”といいます。
本記事では、マーケティングプロセスを構成する6つの基本ステップを解説し、ホークス活用の具体例も紹介します。
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マーケティングプロセスとは
マーケティングプロセスとは、商品やサービスをターゲット市場に届け、成果を出すための“戦略立案から実行・評価までの流れ”です。プロセスに沿って考えることで、市場環境や顧客ニーズに適したアプローチができます。
マーケティングプロセス基本の6ステップ
マーケティングプロセスは、大きく戦略的プロセスと戦術的プロセスに分けられます。戦略的プロセスは、市場分析を起点にターゲットを定義し、自社がどのような立ち位置で価値を提供するのかを明確にします。戦術的プロセスでは、マーケティング戦略を実現するための具体的な施策設計と実行・評価になります。
▼6つのステップ
ステップ | 概要 | |
戦略的 | 1.リサーチ | 市場環境、競合他社、顧客ニーズ、自社の課題などを把握する |
2.セグメンテーション | 顧客の特性や行動パターンに基づいて市場を細分化する | |
3.ターゲティング | 細分化した市場から自社が強みを発揮できる市場を選ぶ | |
4.ポジショニング | 市場での自社の立ち位置を明確にする | |
戦術的 | 5.マーケティングミックス | 商品・サービス、価格、流通経路、プロモーション施策を組み立てる |
6.実行・評価・改善 | 施策を実行し、効果測定・改善する | |
ステップ1:リサーチ(市場分析)
まずは市場や競合他社、自社状況のリサーチを行います。そのうえで、どの市場でアプローチするかを明確にします。市場分析のフレームワークは以下のとおりです。
▼フレームワーク
種類 | 概要 | 分析の具体例 |
PEST分析 | 政治(Politics)、経済(Economy)、社会(Society)、技術(Technology)の4つの視点から、業界や市場に影響する外部環境を広く把握する方法。 | P:政府の方針・規制緩和・税制 |
3C分析 | 外部環境のCustomer(市場・顧客)・Competitor(競合他社)と、内部環境のCompany(自社)の3つの視点から、外部環境と内部環境を整理する方法。 | 市場:規模・顧客のニーズ |
SWOT分析 | Strength(強み)・Weakness(弱み)・Opportunity(機会)・Threat(脅威)を整理し、戦略の方向性を検討する方法。 | S:自社・商品・サービスの強み |
これらのフレームワークを組み合わせることで、市場全体のマクロトレンドから競合の動き、顧客のニーズ、自社の強みを把握できます。
ステップ2:セグメンテーション(市場の細分化)
次に、自社が狙う市場領域を明確にするセグメンテーションを行います。顧客ニーズや年齢・性別・職業などの人口動態や地域特性など、多様な基準に基づき市場を細分化することで、どの層にアプローチすべきかが見えてきます。
セグメンテーションで用いられる主な基準は以下の4つです。
▼セグメンテーションの基準
基準 | 概要 | 細分化の具体例 |
地理的変数 | 地域や都市、気候など地理的な要素 | 地域:東京・大阪・愛知 |
人口動態変数 | 消費者の属性 | 年齢、性別、職業、所得、家族構成、学歴など |
心理的変数 | 消費者の内面的な要素 | ライフスタイル、価値観、性格、興味、関心など |
行動変数 | 消費者の行動パターン | 利用頻度、購買パターン、利用シーン、ロイヤルティなど |
セグメンテーションを行うことで、顧客の一人ひとりのニーズに寄り添ったアプローチが可能になります。
ステップ3:ターゲティング(市場の絞り込み)
細分化した市場のなかから、自社が最も強みを発揮できる市場の絞り込みを行います。市場規模や成長性、競合の強さ、自社の強みとの適合度などを比較し、どの顧客層に注力するかを明確にしていきます。
ステップ4:ポジショニング
選定したターゲットに対して、自社がどのような価値を提供するブランドとして位置づけられるべきかを整理する工程がポジショニングです。価格・品質・機能・サポートなど、顧客が重視する要素を基準に、競合との違いを明確にし、自社が目指すべき立ち位置を定めます。
自社の強みや差別化要因を視覚的に整理する際には、ポジショニングマップが用いられます。
▼ポジショニングマップの例

ステップ5:マーケティングミックス
ターゲット市場に対して、必要なマーケティング施策を組み合わせ(ミックス)ます。代表的なのは企業視点の4P分析と、顧客視点の4C分析を用いる方法です。目的に合わせて必要な施策を組み合わせていきます。
▼4P分析・4C分析
構成要素 | 概要 | |
4P分析 | Product | 製品・サービスの内容、品質、デザイン、ブランド名、パッケージなど |
Price | 価格設定、割引、利益率、原価など | |
Place | 流通経路、販売チャネル、店舗、在庫管理など | |
Promotion | 広告、PR、販促活動・キャンペーンなど | |
4C分析 | Customer Value | 顧客が感じる価値やベネフィット |
Customer Cost | 顧客が支払うコスト、時間・手間・心理的負担などの非金銭的コスト | |
Convenience | 顧客側の入手・利用のしやすさ(利便性) | |
Communication | 顧客とコミュニケーションをとる場所(オウンドメディア、サポート、SNS、メルマガなど) |
ステップ6:実行・評価・改善
策定した施策を実行し、設定したKPIに沿って結果を評価します。期待した成果とのギャップがある場合は、その要因を特定し、改善策を検討します。こうした実行・評価・改善の流れを繰り返すことで精度が高まり、再現性のある運用サイクルが形成されます。
マーケティングプロセスを成功させるポイント
マーケティングプロセスを効果的に実行するには、下記の3つのポイントが重要です。
1.データを活用し、施策の検証サイクルを早く回すこと
市場調査や顧客データ、施策結果をもとに現状を把握し、うまくいった点と課題を次の施策に反映します。検証と改善のスピードが上がるほど、施策の精度も高くなります。
2.営業や企画など、関連部門との連携を密に取ること
目標や顧客情報を共有し、対応方針を揃えることで、獲得したリードをスムーズに次のアクションにつなげることができます。部門間の連携は、マーケティングの成果を最大化するために要となる要素です。
3.顧客視点でプロセス全体を設計すること
自社の都合ではなく、顧客が求める情報や体験に沿ってプロセスを見直すことで、施策の効果は大きく変わります。常に「顧客にとってどうか」を基準に設計することがカギになります。
ホークスを活用したマーケティングプロセスの例

福岡ソフトバンクホークスのスポンサーシップに関する商品・サービスは、マーケティングにおいて、認知拡大からリード獲得、商談機会の創出まで、幅広い目的に対応できます。
ここでは、前述のステップ1(リサーチ)・ステップ2(セグメンテーション)を事前に実施している前提で、ホークスのサービスを活用したマーケティング施策の具体的な流れを紹介します。
ホークス活用の流れ1:課題の明確化とマーケティングゴールの設定
初めに、自社の課題を整理し、ホークスのスポンサーシップで達成したい目的を明確にします。目的が関係構築や認知拡大、行動促進(来店や問い合わせなど)などよって、選ぶ商品・サービスや評価指標が変わります。
あわせてKPIを設定しておくと、成果につながる施策設計を進めやすくなります。
▼ビジネス課題例
製品の認知度がターゲット層で十分に獲得できていない
名刺は取れるが商談につながるリードの質が低い など
▼関係構築が目的の場合
- スーパーボックス(VIPルーム)、シーズンシート(年間指定席)などを選択
- KPI:次回アポ獲得数・率、有効商談化率 など

※スーパーボックス(VIPルーム)の例
▼認知拡大が目的の場合
球場ビジョン、看板広告などを選択
KPI:リーチ数、広告視認率 など

※看板広告の例
▼行動促進が目的の場合
球場イベント、限定体験施策との連動
KPI:キャンペーンページのアクセス数、問い合わせ件数 など

※球場イベントの例
※マーケティングプロセスのステップ3(ターゲティング)〜ステップ5(マーケティングミックス)に当たります。
ホークス活用の流れ2:ホークスの商品・サービスを検討
次に、ゴールに対してホークスの商品・サービスを照らし合わせます。目的やターゲット層に応じてさまざまな商品・サービスを組み合わせることもできます。
▼商品・サービス例
球場ビジョン広告、コンコース広告、外周看板などの広告メディア
協賛イベント、団体観戦、VIPルーム招待
オリジナルグッズ制作、ファンサービス連動企画 など

※外周広告の例
これらの商品・サービスから、ターゲットに届きやすい広告媒体・体験型イベントはどれか、ほかの施策(デジタル広告やイベント等)との連携方法を決めます。競合他社と差別化できる体験設計(球場の非日常性・スポンサーシップの熱量など)まで落とし込むことが重要です。
▼ポイント
ホークスの商品・サービスから何が最適かを検討する
ターゲットに届きやすい接点(広告・体験など)を選定する
デジタル広告、展示会、CRMなど他施策と組み合わせる
球場の非日常性を体験できるといった、競合他社と差別化できる体験価値を作る
※マーケティングプロセスのステップ4(ポジショニング)とステップ5(マーケティングミックス)に当たります。
なお、ホークスでは貴社の課題やニーズにあった商品を選択できるスポンサーシッププログラム「ホークスパートナーズ」を提供しており、詳細はこちらの資料をご確認ください。
また、みずほPayPayドームの来場者に貴社商材を効果的に訴求できる「ビジョン広告」についてはこちらの資料でご紹介しています。
ホークス活用の流れ3:施策の実行と効果測定
最後に、計画した施策を実施し、KPIに基づいて成果を確認します。施策実行後は「どの接点が効いたか」「次は何を変えるか」を整理し、次回の企画へフィードバックします。こうしたフィードバックを繰り返すことで、マーケティング施策が継続的に改善され、より成果に直結しやすい運用サイクルを築くことができます。
ホークスとのスポンサーシップを活用した広告は、みずほPayPayドームの多くの来場者に短期間でリーチできるため、施策結果を見て改善を重ねることで成果に直結しやすくなります。例えば、球場でのイベント集客施策であれば、「イベント前後のブランド認知度変化」「獲得したリード情報(来場者属性)」などが代表的な評価指標になります。
※マーケティングプロセスのステップ6(実行・評価・改善)に当たります。
まとめ
この記事では、マーケティングプロセスについて以下の内容を解説しました。
マーケティングプロセスとは
マーケティングプロセス基本の6ステップ
マーケティングプロセスを成功させるポイント
ホークスを活用したマーケティングプロセスの例
マーケティングプロセスは、成果につながる施策を組み立てるための考え方と手順です。市場分析から実行・評価までの流れを踏むことで、「誰に・何を・どう届け、どう測るか」が明確になり、施策の優先順位や判断基準も定まりやすくなります。
ホークスのスポンサーシップを活用する際も、目的とKPIを起点に、商品・サービスの選定から効果測定、改善までを設計することで、単発の露出で終わらない運用につながります。
『福岡ソフトバンクホークス』では、企業ブランドを高めるさまざまな事例をご紹介しています。
詳しくはこちらの資料をご確認ください。




