2015/10/29 (木)
選手

悲願2年連続日本一を達成!工藤監督3度目の舞い

松田選手会長3度目の“音頭”は!?

今年3度目のビールかけ。悲願の日本一連覇を達成し、一番の盛り上がりを見せていました。

壇上ではまず孫正義オーナーが「皆さんの戦いぶりには感動しました。3戦目の山田選手の3連発にはど肝を抜かれましたが、この後はぴしゃっと抑え、さらに打ち勝って日本一連覇。本当におめでとうございました」と興奮気味にあいさつ。さらに王貞治球団会長も「すべてにおいて日本一の戦いをしてくれて本当にうれしかった。1年間本当に頑張って最高のものを手にした。本当にごくろうさま」と熱闘を労いました。

そして工藤監督も「みんなスゴイ。ほんとうにスゴイ」と声を上げ、「僕が前から感じていたんだけど、日本一になるチームの選手というのは一番つらい思い、一番苦しい思いをした選手たち。今は笑顔だけど、みんなそれを耐え抜いてきたんだ。日本一の人間だ。誇りに思ってほしい」と熱く語り、「日本一だ。みんながっつりやるぞ」と気勢をあげました。

そしてビールかけの合図は松田選手会長。「シンプル・イズ・ザ(!?)・ベスト!」との理由で選んだのは、「ホークスは」の声を上げると、全員で「日本一!」と応え、そして「全員!熱男!」の声とともに歓喜のビールかけがスタートしました。

用意されたビール3000本、コーラ480本、日本酒樽8斗、一升瓶60本、シャンパン(マグナムボトル1本)が一気に噴き出され、約30分ですべて空っぽになりました。

優勝共同会見、工藤監督や松田選手、李大浩選手が語る

動画キャプチャ

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日本一連覇達成!
共同記者会見

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※iPhone/iPadにての動画視聴に時間を要しておりますので、あらかじめご了承ください

東京都内のホテルにて日本一連覇共同会見が行われ、工藤公康監督、松田宣浩選手会長、シリーズMVP李大浩選手の3名が出席しました。

◆工藤監督
――球場でのセレモニーを終えて、祝勝会会場に移動して、じわじわと喜びが湧き上がっているのでは?
「日本一になった瞬間からみんなに『ありがとう』と握手して、胴上げしてもらって、あの瞬間から日本一になった気持ちがこみ上げてきて。感謝するのは選手たちだったり、コーチの人だったり、そして選手を支えてくれた裏方さんだったり。本当に感謝しなければいけない人たちがたくさんいましたので、宙に浮きながらこんなに幸せでいいんだろうかと思いながらも喜びに浸っていました」

――日本シリーズは4勝1敗と圧勝という内容でした。互いに長いペナントレースを制したチーム同士の対戦でしたが、ホークスがスワローズを上回っていた点はどこと考えていますか?
「スワローズさんはわからないところもあるんですけど、やっぱりうちのチームは団結力というか、みんなが一つの勝ちを目指して、一つになって戦う姿勢だったり、当然ベンチの中での声だったり、選手を応援する声も、そして励ます声も、そして帰ってきてすぐに声を出す選手がほとんどですので、そういう選手たちの想いが上回ったんだと思います」

――特にスワローズは2番、3番、4番のチームと戦前に分析をしていましたが、打たれた試合もありましたけど、日本シリーズはほぼ中軸を抑えきったシリーズでしたが?
「1戦目は武田君がしっかり抑えてくれましたし、2戦目のバンデンハークもしっかりと抑えてくれて。3戦目は打たれたんですけど、4戦目の攝津君がキャッチャーの細川君と一緒に彼らをある意味狂わしたというか、考えさせるような配球をしてくれたお陰。今日はほとんどボールに合うというボールもなく投げられたというのも、4戦目の攝津君がしっかり投げてくれたのが非常に大きかったです。何か一つ欠けても僕が日本一になるのは先に伸びたんじゃないかなと思うぐらい、全員が一つの勝ちに向けて自分ができることをしっかりやってくれたからこそ、今僕がここに座っていられるんだと思います」

――このシリーズはキャプテンで4番の内川選手が離脱しました。監督は苦戦を予想したのでしょうか? 何とかやれると思っていたのでしょうか?
「当然キャプテンがいないのは痛いところではありましたけど、キャプテンがいないからこそ、よりみんなで一致団結して戦おうという気持ちにもなってくれましたし、そういうところを松田選手会長がみんなに音頭を取ってしっかりと声を掛けてくれたり、当然打ってくれた李大浩選手もその思いをヒーローインタビューでも言ったと思うんですけど、ユニフォームを飾ってみんなで一緒に戦っているんだという気持ちを本当にみんなが出せたからこそ僕は勝てたんじゃないかと思うので、当然いてくれれば彼は戦力として活躍してくれたと思いますけど、いなかったとしてもみんなの戦力としていてくれたんだと思っています」

――監督としては新人として戦われましたけど、シーズン中やポストシーズンで負けられないプレッシャーというのはなかったのでしょうか?
「野球選手としてはプレッシャーのあるところでやるのは幸せなことですし、当然僕以上に選手たちはプレッシャーを感じながら、連覇をするんだという気持ちを前面に出してシーズンもポストシーズンも、そして日本シリーズも戦ってくれました。一番しんどいのは選手たちだと思うので、その選手たちが本当に最後まで気持ちを前面に出して戦ってくれて、本当にチームワークの強いチームだなとあらためて感じました」

――来年以降、さらに常勝軍団として上の階段を求められると思いますが、監督としてどんな準備をしますか?
「選手たちは終わったばかりなので、ゆっくり休ませてあげたいなと思います。僕は選手たちのお陰で日本一の監督にさせていただいので、僕はあまり休みを取らないで、次の目標に向かって、選手たちは疲れていますけど、僕はそんなに疲れていないので、次の準備に向かってしっかりやっていきたいなと思います」


◆松田選手
――今の気持ちは?
「キャンプ初日に工藤監督が『2年連続日本一になるぞ』という言葉を掛けられて、それで始まった年だったので、本当に日本一を実現できて良かったと思います」

――松田選手から見た日本一の勝因は何でしょうか?
「1年間いい時も悪い時もあったんですけど、工藤監督を先頭にチームワークというか、みんなが勝ちたい、日本一になりたいという強い思いを12球団の中で一番持っていた1年間だったと思うので、今年に関してはチームワークで勝てた日本一だったと思います」

――今年のスローガンは「熱男(アツオ)」。まず選手会長の松田選手が実践して、ほかの選手やファンを巻き込んでうねりになったと思いますが?
「(満面の笑みで)このスローガンはめちゃくちゃうれしいので、来シーズン以降もいいイメージのスローガンをつけてもらえれば、また3連覇に近づくと思います」

――内川選手抜きの日本シリーズでした。松田選手は内川選手の手袋をポケットに忍ばせてのプレーだったんですが、内川選手の不在は松田選手にとってはどうでしたか?
「日本シリーズ初戦を迎える前にケガで出られないと聞いた時は正直プレッシャーも感じましたし、まずいなという思いもあったんですけど、内川さん抜きでもほかの出た選手が一生懸命力を出して、みんなでカバーし合って日本一になれたので本当に良かったと思います」

――来年以降、連覇が義務付けられるチームになったと思いますが?
「2年連続日本一になるという目標が達成できましたので、3年連続日本一を達成できるチームはホークスだけしかありませんので、また3年連続日本一という大きな目標に向かって努力していきたいと思います」


◆李大浩選手
――MVPおめでとうございます。今の気持ちは?
「アリガトウゴザイマス! 本当にうれしいと思っていますけど、正直最後のデッドボール一発であんまり気分は良くないです(笑)」

――内川選手の離脱で4番を打たなければいけない日本シリーズでしたが、どんな風に受け止められましたか?
「内川が急にケガと言われたときは正直松田選手と一緒で、すごいプレッシャーを感じましたが、4番というのも頭に入ってまして、しっかり準備をしなければいけないというのもすごく考えて日本シリーズに臨んだのがこういう結果になったと思います。みんなが団結して戦った結果が連覇につながったと思っています」

――李大浩選手も首のケガがあったりして万全ではなかったですけど、自分が出なければいけないと強い気持ちで臨んだと思いますが?
「選手として、プロとしてある程度痛みは我慢してやらないといけないと思っています。3戦目は本当にチームに迷惑をかけるかもと思って監督にお願いして交代しましたけど、その代わり4戦目は本当に自分の力で何とかチームに貢献して勝つんだと強い気持ちで臨んだのがいい結果になったと思っています」

――内川選手との絆をすごい感じましたが?
「内川選手という存在は自分にとってすごく大きな存在です。同級生でもあり、チームメイトでもあり、友達でもあるので。外国人でありながら、スムーズにチームに馴染めて野球ができたのは内川選手のお陰だと思っています」

――日本シリーズMVPは最高の勲章だと思うのですが、どんなオフを過ごされますか?
「まだ賞金をどういう風に使うかまったく考えていないんですけど…(笑)。写真だけ撮って、現金は実際に入っていないので、現金が入ったら選手や監督の皆さんと食事をしたいと思っています」

日本一連覇に工藤監督「本当に幸せです」

球団初の日本一連覇。工藤公康監督は三たび9度宙を舞いました。そしてお立ち台で日本一監督インタビューに応えました。

――就任1年目での日本一です。
「感無量です。選手たちが1戦1戦大事に、絶対に負けないんだという気持ちで戦ってくれました。僕は本当に幸せです」

――胴上げは?
「サイコーでした!」

――現役時代は11度の日本一。ですが、監督としては初めてです
「全然違いますね。選手たちがグラウンドの中で頑張ってくれないと、僕も宙に舞うことはできませんでしたから。選手たちがCSファイナルから気持ちをひとつにしてくれて、日本シリーズでも内川がいなくても、一致団結してくれたお陰だと思います。みなさん、もう1度選手たちに熱い拍手をお願いします」

――李大浩選手がやってくれました。
「昨日も言いましたけど、李大浩さまさまです。ありがとう」

――1年戦い、強くなった選手を見てあらためて。
「彼らとずっと野球やりたいです。キャンプの時はわからないこともたくさんあったんですけど、その中で受け入れてくれて、いろいろ注文もあったと思いますけど、向上心を持ってやってきてくれました。苦しいシーズン、そしてクライマックスでも1つも負けるつもりはないと言ったときにも、それを信じてくれたからここまでこられたと思いますし、日本シリーズも、ヤクルトさんはセ・リーグの混戦を勝ち抜いて強いチームでした。それでも一丸となって戦っていけたというのは本当に選手たちのお陰です。本当にみんなありがとう。

――ファンの声援が後押し
「本当にみなさんこんなにたくさん集まっていただいてありがとうございます。みなさんの声援は本当に、ぼくの力になりましたし、選手たちにも力になったと思います。おかげでパ・リーグ、日本一を連覇することができました。本当にありがとうございました」

また、工藤監督の胴上げに続いて孫正義オーナー、松田宣浩選手会長も宙を舞いました。
MVPは2本塁打、8打点の李大浩選手が輝き、優秀選手賞には16打数7安打7四死球でチームに大貢献した明石健志選手、1戦目完投勝利の武田翔太投手、2戦目白星のバンデンハーク投手が選ばれました。

悲願2年連続日本一を達成!工藤監督3度目の舞い

選手画像

ホークス史上初の日本シリーズ連覇を成し遂げました! 10月29日(木)、神宮球場で行われた「SMBC日本シリーズ2015」第5戦でスワローズに5対0で勝利し、今シリーズ4勝1敗として頂点を勝ち取りました。日本一は2年連続7度目となります。

シリーズ前に工藤公康監督は「マウンドでもバッターボックスでも勇気をもってほしいと選手たちにお願いをしました。また、ここまで試合ができるのは日本で2チームだけ。喜びを感じて戦ってほしい」と話し、その言葉のもとホークスナインは「全員!熱男!」と結束して堂々たる戦いぶりを見せました。

試合終了とともに歓喜の輪が出来上がり、工藤監督が今年3度目の胴上げ。東京の夜空のもとで華麗に舞いました。

2015年10月29日掲載
田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)

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