2016/05/12 (木)
選手

2度目8連勝! 今宮選手が先制1号&2点三塁打

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【5月11日(水) ホークス9-5マリーンズ ヤフオクドーム】

<今日の熱男=今宮健太選手 先制本塁打と適時三塁打で3打点>

電光石火の先制パンチ。大きな2本のアーチが初回に飛び出しました。

1回裏1死走者なしから2番・今宮健太選手が「打った瞬間入ったと思った」という会心の今季1号ソロを左翼席に叩き込み先制。さらに走者をためて5番・長谷川勇也選手がセンターバックスクリーンへ5号3ラン。初回から一挙4点を奪って試合の主導権を握りました。

さらに3回にも長谷川選手がタイムリーを放ち効果的な追加点を取れば、7回には今宮選手が前進守備の右翼手の左側を鋭いゴロで抜けていく2点三塁打で勝利を大きく引き寄せました。

2本の長打を放った今宮選手。バットで勝利を手繰り寄せましたが、パ・リーグの打率ランキングでは一番下に名前があり、この日打ったとしても今宮選手本人は悔しさを隠し切れない様子でした。

「勝負強い? 全然そんなことないです。結果が出てなくても(試合に)使っていただいているし、打てなくても声援を送ってくれる。僕はそれに応えるために必死にやるだけ。もっと打てるように練習するのみです」

本拠地ナイターの日には正午過ぎからアーリーワークで汗を流します。

この日の打撃練習中。工藤公康監督から思わぬ声をかけられました。

「全打席、ホームランを狙ってみろ」

その意図を工藤監督自ら説明してくれました。

「見ていると逆方向を狙って打つよりも、引っ張って強い打球を打つときのほうが良いフォームで打っている。無理に右を狙うと体が浮いてしまう傾向があったので」

今宮選手も「僕は狙って右へ打てるタイプではない。勝手に飛んでいくというイメージのほうが良い」といいます。それでも「ホームランはたまたま。三塁打のほうが理想の当たりです。基本通りのセンター返し、ピッチャー返しをこれからも狙っていきたい」と話しました。高校時代に62本塁打を放ったスラッガーとして入団しましたが、もう頭の中は完全に切り替わっています。

「去年の後半にいい打撃を見つけることができた。ずっと取り組んでいる。やってることがいつ実を結ぶが分からないけど、継続するだけだと思っています」

まだまだ先の長いシーズン。継続は力なり。今宮選手は己の信じた道を愚直に突き進む決意です。

また、先発した和田毅投手は8回に3被弾し、8回5失点とやや悔しいマウンドになりましたが、ホークス復帰後初のヤフオクドームでの白星を手にしました。今季4勝目です。

ホークスは今季2度目の8連勝。貯金14、2位マリーンズとのゲーム差は5に広げました。

工藤監督の熱男トーク

――初回にいきなり4得点。
「今宮くんのホームランは非常に大きかった。相手の出鼻をくじいた。そしてフォアボール、ヒットでつながり、長谷川くんの一発。相手はダメージの残るホームランだった」

――和田投手が序盤は好投した。
「立ち上がりはよかったと思います。うまく狙い球を外していた。しかし、最後はボールがばらついた。本人が行きたいと言っていたが、次回以降のことも踏まえつつうまく説明して代えるべきだった。僕が反省しないといけないところが多い、試合終盤でした」

2016年5月12日掲載
田尻 耕太郎(スポーツライター)

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