【6月29日（水）　ホークス7×－6マリーンズ　ヤフオクドーム】

＜今日の熱男＝今宮健太選手　延長10回サヨナラ打！＞

「これがホークスのチカラだと思います」

お立ち台の上で、ヒーローの今宮健太選手は高らかに声を上げました。

終盤8回の猛攻で5点ビハインドを一気に追いつき、延長10回にサヨナラ勝利。2位マリーンズとの首位攻防第2ラウンドを勝利して、ゲーム差を再び「7.5」に広げました。

まずは8回の攻撃。ここも今宮選手が口火を切りました。1アウト走者なしから四球で出塁。「いつもどおり、甘い球が来たら思いっきし打ってやろうとは思っていましたが、展開も考えて粘ること、出塁することを考えていました」。柳田悠岐選手のタイムリーで生還。その後も内川聖一選手（相手失策もあり2点）、長谷川勇也選手、松田宣浩選手と4連続タイムリーでヤフオクドームは大歓声に包まれました。

そして延長10回、2アウトから本多雄一選手が出塁して巡ってきた打席。「決めようなんて全く考えていませんでした。つなごう、と」。打球が左中間突破の長打となって、本多選手をサヨナラのホームに呼び込みました。

「ホークスは試合が終わるまで諦めません。何が起きるかわからない。ファンもそれを分かっているから応援してくれたのだと思います。東京ドームの『鷹の祭典』で負けて悔しかったけど、連敗だけは絶対できないと思っていた。ゲーム差はどれだけあってもいい。優勝が決まるまで、僕らは安心できません。ここから突っ走るためにも明日（3戦目）も勝ちたいです」

また、守備でも先制された4回2アウト二、三塁で三遊間の深い位置へのゴロをさばいて、一塁で間一髪アウトに。「終わってみれば大きなプレーでした」。しかし、今宮選手は言います。「（一塁までの）ラインを合わせて、一か八か送球した感じです。だけど、もっと早く打球に追いつければ、あのようなプレーをせずに済んだかもしれない。もっとレベル上げて行きたい」と気を引き締めながら話していました。

ホークスは今季3度目のサヨナラ勝ち。今宮選手のサヨナラ打は2年ぶりです。30日（木）は大事な首位攻防3戦目。カード勝ち越しを目指し、好ゲームで6月攻勢を締めくくりましょう。

工藤監督の熱男トーク

――見事な試合
「スゴイね。スゴかったね」

――8回は執念の同点劇。
「あの粘り。ヒットやデッドボール、相手のミスもあったけど、みんなが信じてやった結果。今のうちのチカラになっているのかなと思います」

――今宮選手が決めた。
「バッティングのスタイルを変えてから、打つべきボールを打てている。的確にヒットにしている。しばらく様子を見てたけど、1番に据えてからより打つ、出るという意識が強くなっている。あと、今日はスーパーうっちーくんが出たね！（4安打の活躍）」