2008/09/25 (木)
選手

王監督と孫オーナーが懇談しました

王監督と孫オーナーが懇談しました 9月25日(木)、王貞治監督は、辞意表明後初めてソフトバンク株式会社に孫オーナーを訪ね、昼食をかねて2時間ほど懇談しました。
孫オーナーと王監督の2人は、懇談後の取材に応じ、王監督は「就任の際に、『すべて野球のことは任せるので、思い切ってやってくれ。』と言って頂いて、野球への理解があり、そして野球に詳しいオーナーのためにも、いい試合をしてチャンピオンフラッグを手渡す、というのが念願だったのに果たせなかったのが残念」と語り、孫オーナーは「僕は王監督にお会いすると、いつも一日自分を反省する。最初の国民栄誉賞受賞者でもあり、数々の大記録を成し遂げた方であるにも関わらず、純粋で謙虚で、人間としての器の大きい方で、「人間・王貞治」という方を心底尊敬申し上げている。出来ればもう少し監督を続けていただきたかったが、大切なお体のことがあるので、現場の指揮から外れるということに、止む無く、泣く泣く、渋々、了承させていただいた。今後は、ユニフォームを着ない形ではあるが、ホークスのためにお力添えいただきたいと思っている」と語りました。

懇談後の取材の主な内容は以下の通りです。

― 辞任表明後、初めての懇談だがどんな話を?
王監督:あの日(9月23日)に、結論を出して発表したかったので、オーナーに失礼な形になったことにお詫び申し上げた。

孫オーナー:お体さえ健康ならば、終身監督をお引き受け願いたい気持ちには変わりがないが、お体のこともあるので、止む無く了承させていただいた。

―勇退の連絡をうけた時の心境は?
孫オーナー:お体さえ健康なら、と。いつかは来る日とは覚悟していただが、残念な気持ちとショックな気持ちだった。一方で大きな手術をされて、お体の心配もしていたので、ご無理をおかけしていたな、と、複雑な心境だった。

―ユニフォームを脱いでもホークスの力になりたいと監督は言っているが?
孫オーナー:それは、是非是非にお願いしたいと思っている。来年からも、ホークスのファン、選手の皆さんのためにも、「宿願」である「チャンピオンフラッグ奪回」を一緒に果たしていただきたい。

王監督:私は野球のことしか分からない。私に出来ることであれば、是非協力させていただきたい。ホークスで指揮を執った14年間福岡で大変充実した人生が送れたし、楽しいことも苦しい事もあった。
恩返しの気持ちだ。

―次の指揮官は?
孫オーナー:私は野球のことは素人。どなたが就任されても、王監督の後任は大変な役割。とにかく、チームのために、ファンのために全力を尽くしてくれるふさわしい方を王監督に相談していきたい。

2008年9月25日掲載
井上 勲(ホークスオフィシャルメディア)

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