大隣憲司投手が6月30日（火）のバファローズ戦（ヤフードーム）で今季3勝目をマークしました。6月上旬に交通事故に巻き込まれるアクシデントがあり1ヶ月ぶりの先発でしたが、8回までを投げて1失点に抑える好投。「自分らしい投球ができました」と納得の表情を浮かべました。

昨季チーム最多の11勝をマークした左腕は、オフに左ひじを手術した影響で春季キャンプではスロー調整を余儀なくされました。何とか開幕ローテに入ることはできましたが、「情けない投球ばかりだった」と振り返ります。5月13日（水）のマリーンズ戦（北九州）ではリーグワーストタイとなる5被本塁打を記録してしまいました。
その後、不運なファーム暮らし。しかし、大隣投手は「気持ちを切り替えるいい機会」とプラスにとらえるようにしました。自分の投球を見つめ直し、心をリフレッシュ。慎重に投げるのではなく思いっきり投げる。そして、ストライクを先行させるという自分の投球スタイルを思い出しました。

この日の好投で、失っていた自信は完全に取り戻しました。
「今までチームに迷惑をかけた。ここから再スタート。取り戻していきます」。
頼もしい左腕が完全復活。貯金を12まで伸ばしたホークス。もっともっと強くなる。