小久保裕紀選手が7月12日（日）のイーグルス戦（ヤフードーム）で35日ぶりの本塁打を放ちました。5回裏に迎えた第3打席、岩隈投手のシュートを左中間スタンドに運ぶ8号3ラン。「完ぺきだった。久々の気持ちのいいホームラン！」と笑顔を見せました。

この試合では松中信彦選手、多村仁志選手、田上秀則選手も特大アーチを掲げており、それらに続く4本目の一発でした。「自分も打ちたいという気持ちがなかったといえば嘘になる」。ホームランアーチストのプライドに火がついた、渾身のひと振りでした。

この打席を迎えるまでは、つなぎの打撃に徹していました。1打席目は右前打、2打席目は中前打。前日の試合でも、さらにその前の試合でもしぶとく流し打つ打撃が目立っていました。

「右打ちしているのが相手に感じられている。ここは内角へシュートがくると思って狙い打った。あれだけヤマを張るのは久々でしたが、体を開き気味にして大きく打ちに行った」。
小久保選手にはやはり本塁打が似合います。「1ミリでも遠くに飛ばしたい」。それが小久保選手の永遠のテーマです。

あの美しいフォロースルーも見ることができました。そして相手エースを完ぺきに打ち砕いての完勝。小久保選手は力強く言いました。

「今のメンバーが欠けることなく戦えれば、必ずトップでゴールできる」。