2009/09/05 (土)
選手

小久保選手がサヨナラ打&本塁打。「でも、今日はみんなの勝利」と笑顔

小久保裕紀選手01
 
小久保裕紀選手02
9月4日(金)のライオンズ戦(ヤフードーム)は、小久保裕紀選手が「独り舞台」といっても過言ではない大活躍を見せました。序盤に2点を先制されて迎えた4回裏には自身13試合ぶりの17号ソロで反撃の口火を切りました。この一発は通算383本目。歴代単独17位に浮上しました。終盤には突き放されかけましたが、8回裏には犠飛を放ちしぶとく1点を返しました。

そしてドラマは9回裏。明石健志選手のこの日3本目の安打をキッカケにチャンスを広げると、川崎宗則選手の二塁打で1点差。オーティズ選手の犠飛で同点に追いつき、なおも2死二塁。小久保選手に打席が回ってきました。
「勢いやね。だから初球から積極的にいこうと思った」。直球狙いだったが、スライダーにも迷わず手を出しました。打球は左翼線へのヒット。二塁走者の川崎選手が本塁に生還したのを確認すると、小久保選手は両手を大きく広げて喜びました。
「サヨナラ打は久しぶり。だから打ちたいと思って打席に入った」。サヨナラ打は2002年9月8日(近鉄戦、福岡ドーム)以来のことでした。

お立ち台に立つヒーローはもちろん小久保選手。しかし、「ヒーローは自分だけじゃない」と言います。
「みんなの諦めないという気持ちがつながった。明石のヒットがなければかなりの確率で負けていたし、ポン(本多雄一選手)もつないだ。オーティズの犠飛で同点に追いついたから楽な気持ちで打席に入れたし、後ろ(5番打者)にノブヒコ(松中信彦選手)がいるから自分を避けずに初球から勝負に来ると思っていた。みんなの勝利。今日の勝利は大きいです」。

これで3連勝。小久保選手の掲げた「9月最強」が実現に向かっています。

2009年9月5日掲載
田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)

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