2009/11/01 (日)

川原投手、史上最強の「博多っ子」投手を目指す

ホークス2巡目で指名を受けた福岡大大濠の川原投手は福山担当スカウトから帽子をかぶせてもらう
ホークス2巡目で指名を受けた福岡大大濠の川原投手は福山担当スカウトから帽子をかぶせてもらう
ホークスから2位指名を受けた川原弘之投手(18=福岡大大濠)が、史上最強の「博多っ子」投手を目指す。10月31日、福岡市内の同校で指名あいさつを受けた。福岡市に本拠地を置くチームにとっては正真正銘、地元で生まれ育った待望の左腕だ。期待を感じ取った本人も「40歳ぐらいまでやれたら」と息の長い活躍を誓い、同市出身では初めてとなる100勝の大台を見据えた。

生粋の博多っ子が、大志を胸にプロの世界に飛び込む。ヤフードームから直線距離で約2kmにある福岡大大濠高。指名あいさつで秋山幸二監督のサインボールなどをプレゼントされた川原投手が、野望を口にした。

川原投手「地元の球団だし、そういう(福岡を代表する選手になりたい)思いはある。小さいころからドームにもよく行ってたので。」

古くは西鉄、現在はホークスが本拠を置く福岡市。福岡県は大阪、神奈川、兵庫らと並ぶ野球大国であるのは間違いないが、意外に同市出身者は苦戦?している。野手で元阪神の新庄剛志がいるものも、12球団に範囲を広げても「博多っ子」で過去に通算100勝以上を挙げた投手はいない。最近のホークスでも篠原貴行投手(今季限りで退団)や小椋真介投手がいるぐらいだ。

武田鉄矢、タモリ、浜崎あゆみ、氷川きよし、酒井法子ら数多くの同市出身タレントに負けない、ビッグネームなる。この日、指名あいさつで「高い目標を持って」とアドバイスされた川原投手は「まだ具体的に(通算)何勝が目標とは決めてないけど、高い目標を決めてやっていきたい」と“前人未踏”の大台を見据えた。

素質も申し分ない。最速144km/hの直球と鋭いスライダーが武器。毎日30分以上のストレッチを欠かさず「大きなけがをしたことがない」のが自慢だ。「40歳までできればいい。記憶に残る選手は長く(現役を)やっているので。工藤さん?そこまでできたら最高です」。同じ左腕で通算224勝の46歳を目標に、息の長い活躍を誓った。

球団側の期待も大きい。小川スカウト部長は「おひざもとから(いい選手が)やっと出てきてくれた。近い将来、先発ローテーションに入ってくれたら」と夢を託した。小川部長によると、ドラフト前にビデオで川原投手をチェックした秋山監督は「タイミングが取りづらい投げ方をしている。体が大きくて球にも力がある」と絶賛していたという。

会見でホークスの帽子をかぶせられた川原投手は「斉藤に似ている」と声をかけられ「斉藤投手に申し訳ないです」と照れ笑いを浮かべた。ドラフト直後は携帯電話が鳴りっぱなしで、友人たちから50通以上のメールが殺到したという。地元で生まれ育った若タカが、慣れ親しんだ街でその名をとどろかせる。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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