2010/01/04 (月)

杉内投手、「リアリズム(現実主義)」に徹する

新春トークショーを終えた杉内投手は、ファンから握手を求められ引き揚げる。後方は佐藤投手
新春トークショーを終えた杉内投手は、ファンから握手を求められ引き揚げる。後方は佐藤投手
杉内俊哉投手が、2010年シーズンも「リアリズム(現実主義)」に徹する。3日、本拠地・ヤフードームで始動。昨年はチーム方針で相手主軸投手との対決を避けるローテーションを組まれたが、今季もエース対決にこだわらず勝ち星を追い求める姿勢をみせた。掲げた目標は、登板全試合での勝利。2リーグ制後、規定投球回数到達者では81年日本ハム間柴投手以来となる無敗シーズンに挑む。

ホークス現役最多タイの通算79勝を稼ぐ杉内投手らしく、10年シーズンも望むのは勝ち星だけだった。

杉内投手「エース対決とかにこだわりはまったくない。投手とやるんじゃない。対戦する投手全員がエースと思ってやっている。とにかく、勝つことだけ。こだわるのは勝ち星です。」

杉内投手は昨年26試合に投げ、15勝5敗。最高勝率、奪三振のタイトルに輝いた。日本ハムのダルビッシュ投手や、楽天岩隈投手&田中投手、西武涌井投手との投げ合いがなかった。杉内投手で必勝を期す首脳陣のローテーション方針によるものだが、杉内投手はエース対決を望む“エゴ”を封印し、目の前の試合に集中する姿勢を今季も貫くつもりだ。

自身の勝敗は、チームの浮沈に直結する。勝てば勝つだけ、チームの白星が上積みされるとあって、杉内投手は「3点とられようが、4点とられようが、勝てばいいですから」。現実主義を徹底し、チーム7年ぶりの優勝への歯車となる決意なのだ。もちろん、開幕投手を狙っているだけに、大舞台をゲットすれば主力級との対決は避けられない。エース対決を首脳陣から課せられれば、エースつぶしに全力を傾ける。

杉内投手「投げる試合は全部勝ちます。」

見据える先はシーズン無敗。2リーグ制後、規定投球回数到達者で達成したのは、81年日本ハム間柴投手(27試合15勝0敗)以来の快挙。チームには斉藤和巳投手が05年に22試合を投げ、16勝1敗(勝率9割4分1厘)の好成績を挙げているが、その斉藤投手超えも狙っているのだ。

この日、本拠で約2時間の練習を行い、10年シーズンへ始動した。5日に鹿児島・薩摩川内へ移動し、6日から本格的な自主トレをスタートする。「今のところ新しいことをやるというのはないですね」(杉内投手)。現実主義かつ完ぺき主義の背番号47が、ビッグな目標に走り始める。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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