2010/01/08 (金)

今宮選手、自身を奮い立たせる最高のアイテム持参で入寮

ドラフト1位、今宮健太選手が「屈辱の菊池DVD」を手にプロに飛び込むことが分かった。8日、西戸崎合宿所に入寮する今宮選手が、西武ドラフト1位菊池投手と甲子園で対戦したDVDを持参することを決意した。昨年センバツで惨敗した際の映像は、自身を奮い立たせる最高のアイテム。9日からの新人合同自主トレで、宿命のライバルへのリベンジに第1歩を踏み出す。

高校通算32発の自信を引っ提げ臨んだ昨年のセンバツ2回戦。「100%内角に来るとわかっていても打てなかった」。初対決となった第1打席こそ右前打を放ったものの、続く打席は三振。その後も2度、得点圏に走者を置いた打席で、詰まらされた内野ゴロに仕留められた。チームは12三振を喫して完封負け。「自分で見るのも恥ずかしかった」と話すが、現実に目を背けることなく寮でその映像をむさぼり見た。

人一倍負けず嫌いな性格。センバツ敗退後の練習では、打席から8mの位置で左投手に速球を投げさせ打撃練習を繰り返した。その後4ヶ月足らずの間に30本という驚異的ペースでアーチを量産した。「あの悔しさがなければ今の自分はないです」。菊池投手という存在が、プロ入りを導く一因となった。

プロの世界でも、壁にぶち当たることは想定済み。「簡単に通用するような世界じゃないことは分かっています」。立ち止まってしまいそうな時、怪物に封じ込まれた映像を見て自分を奮い立たせる。

昨年10月29日のドラフト指名以降、昨日までほぼ休みなく明豊グラウンドで体を動かし続けた。「(1年目は)焦らず体をしっかりつくることが第一ですけど、チャンスがある限り狙っていきたいです」。負けず嫌いな18歳が、最高のアイテムを手に開幕1軍を目指す。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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