2010/01/11 (月)

多村選手、144フル試合出場に向け、4年ぶりに単身生活を解消する

トークショーに参加した多村選手は子どもを抱き家族と一緒に記念写真に納まる
トークショーに参加した多村選手は子どもを抱き家族と一緒に記念写真に納まる
多村仁志選手が目標の144フル試合出場に向け、4年ぶりに単身生活を解消する。多村選手はトレード加入した07年以降、家族を横浜に残し、福岡では3年間のホテル住まい。このオフ家族会議を開いた結果、3人目の子供が生まれたこともあり「福岡に引っ越す方向で話し合っています。それが濃厚。決まってはいないけれど」と話した。すでに知人を通じて物件探しに入っており、頼もしいパートナーと自身初のシーズンフル稼働へ挑戦する。

家族の存在が体とハートを強くする。昨年末からメンタルトレーニングにも乗り出しているが、家族同居となれば生活環境も大きく変わる。多村選手は本拠ゲームの際、ホテルでマッサージを受けるのが恒例。マッサージ後では飲食店の営業時間が終了してしまうことから、わずか30分ほどで食事を済ませるケースが多かった。だが、いつでも夫人の料理が食べられる環境になれば、そんな心配もなくなる。さらに、3人の子供との時間で、リフレッシュをはかれるため、精神的にも安定感が増す。

多村選手「これまで振り返ると、精神的に弱すぎたなあと思う。技術や体はそうそう変わらないが、野球は9割がメンタル。そういうところに行き着きました。」

もちろん、体力強化も順調にきている。週5日の筋力トレで、体重はベストに近い82kgをキープ。「僕たち選手は将棋の駒」と打順や守備位置に、こだわらない姿勢をのぞかせた。秋山幸二監督も「持っている能力はすごい」と期待を寄せるスラッガーが、プロ16年目の今季、飛躍へのきっかけを得そうだ。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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