2010/01/14 (木)

本多選手、“はじめの一歩”を強化して自身初の100得点に挑戦

自主トレ先のサイパンへ元気に出発する左から荒川選手、本多選手、立岡選手
自主トレ先のサイパンへ元気に出発する左から荒川選手、本多選手、立岡選手
本多雄一選手が“はじめの一歩”を強化して自身初の100得点に挑戦する。13日、福岡空港から自主トレ先のサイパンへ出発。自身初の海外練習では股(こ)関節周囲の筋肉を鍛え、走塁時の第1歩のスピードアップを目指す。目標とする盗塁王に加えて「得点王」も視野に入れ、リードオフマンとして暴れ回る。

雪が吹き荒れる気温1度の荒天に身を震わせながら、本多選手が機上の人になった。立岡宗一郎選手と荒川雄太選手を引き連れ、向かった先は常夏の島サイパン。胸には寒さにまけない熱き思いがたぎっていた。「どんどん(得点を)増やしていきたい。理想は100得点?それはあります」。今季の目標に掲げる盗塁王に加えて「得点王」にも照準を合わせた。

昨季はチーム2位の自己最多72得点をマークしたが、満足などしていない。昨季リーグトップの西武中島選手はちょうど100得点。チームでは05年の松中信彦選手(109得点)以来となる大台を突破すれば、おのずと「得点王」が見えてくる。

カギを握るのは“はじめの一歩”だ。4日から佐賀・嬉野温泉で行った練習で、陸上を中心に指導するトレーナーからアドバイスをもらった。「どうやったら速く走れるかを教えてもらった。少しのことでアウトかセーフかが決まるので」。走法自体に問題は見つからなかったが、特に指摘されたのが走りだす第1歩のスピード。「もっと股(こ)関節のバネを使ってけるようにした方がいい」と助言されたという。

サイパンでは、ももの内側にある内転筋群などを重点的に鍛えてバネの強化をはかる。足を前後に広げて腰を落とす-などのストレッチ法を教わっており「今まで使ってなかった筋肉を鍛えたい」と意気込む。白砂のビーチでも走り込む予定で、水着ギャルには脇目も振らず?徹底的に下半身をいじめ抜く。

昨年12月には左耳中耳炎の手術に踏み切り、悩まされてきた聞こえづらさも解消した。さらにダッシュ力がアップすれば、悲願の盗塁王にも近づく。昨季はリーグ3位の43盗塁(首位は西武片岡選手の51個)。「個人タイトルよりもチームの優勝ですけど、狙える位置にいたら貪欲(どんよく)に狙いたい」。固い決意を示すかのように、本多選手の乗り込んだ航空機は吹雪にも負けることなく飛び立った。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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