2010/01/15 (金)

中原選手、球界34年ぶりの快挙に挑戦

ティー打撃で鋭い振りを見せる中原選手
ティー打撃で鋭い振りを見せる中原選手
ドラフト4位ルーキー中原恵司選手が、球界34年ぶりの快挙に挑戦する。14日に新人合同自主トレ第2クールがスタート。今季チーム唯一の大卒新人は、大卒1年目の外野手ではパ・リーグ初、両リーグ通じて76年田尾安志氏(中日)以来となる新人王を大目標に掲げた。「1年目からレギュラーでやれるような甘い世界ではないと思うけど、そういう形になれば最高ですね」。控えめな言葉に、秘めたる野望をにじませた。

先輩たちへの「取材」でヒントを探る。今季から新加入の大石大二郎ヘッドコーチは同じ亜大の出身で、入団2年目の82年に内野手として新人王に輝いている。チームには他にも和田毅投手(03年)三瀬幸司投手(04年)攝津正投手(09年)と新人王経験者がズラリ。「すごい方たちがいるので少しでも話を聞ければ」。ポジションは違うが、積極的に話しかけるつもりだ。

“失敗談”にも耳を傾ける。亜大の3年先輩にあたる松田宣浩選手は、新人王候補と期待されながら1年目の06年は出場62試合で打率2割1分1厘、3本塁打と苦しんだ。既にドラフト後に食事をともにしており「一番身近な先輩なので聞きやすい」と頼りにしている。

昨年の日米大学選手権では日本代表の4番としてMVPも受賞しており、ドラフト4位ながら実力は申し分ない。14日には球団から支給された「iPhone(アイフォーン)」の説明を受け、今後は小久保裕紀選手や松田宣浩選手の映像を手本として活用していく。「常に1軍を目指してやっていきたい」。おとなしそうな外見とは裏腹に、胸の内には熱い闘志が燃えさかっている。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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