2010/01/21 (木)

田上選手が契約更改

3度目の交渉で契約更改した田上選手は、会見で笑顔を見せて記者の質問に答える
3度目の交渉で契約更改した田上選手は、会見で笑顔を見せて記者の質問に答える
田上秀則選手が20日、福岡市内の球団事務所で3度目の契約交渉に臨み、更改した。球団からは全試合出場を期待された。

会見で胸元の銀色のネクタイに負けないキラキラ笑顔を振りまいた。「希望額までいってないけれど、評価してもらえ、期待もされ、必要とされているのが伝わってきた。スッキリ?はい、そうです」。角田球団代表の「今年は全試合に出てくれ」という言葉に球団の期待を感じ取った。

角田代表は増額について「捕手で最年長。引っ張ってもらわないといけない」と話しており“捕手リーダー料”も盛り込まれた格好だ。球団の誠意に田上選手も減俸のリスクを負うことで応えた。基本給とは別に締結したインセンティブ(出来高払い)契約は珍しい内容となった。ノルマ達成でボーナス給が支払われ、未達成ならゼロが通常だが、今回は一定の試合出場数や打率、本塁打、打点、盗塁阻止率などに届かなかった場合は翌年の年俸が下がる、いわゆる「逆出来高払い」となった。具体的な設定こそ伏せたが、田上選手は「正捕手という気持ちはないし、今まで以上の成績を残さないといけない」と決意のキャリアハイを打ち出した。

昨年は正捕手に定着し、シーズン自己最多の138試合に出場。打率は2割5分1厘ながらチームトップの26発、小久保裕紀選手(81打点)に次ぐ80打点をマーク。04年の城島選手以来となる捕手での20発&80打点で、オフにはベストナインにも選出された。年末2度の契約交渉では提示額の変化はなく、自費キャンプも辞さない強硬姿勢だった。裏を返すと今季も活躍する自信があるわけで、「逆出来高払い」はその象徴とも言える。

現在は自主トレ先を故郷大阪から福岡に移し、キャンプインに備えている。この日、気持ちよくサインを済ませ、あらためて今季目標を口にした。「キャンプではけがをしない体をつくる。チーム的にはリーグ優勝、日本一。個人的には30発、100打点」。ここ数年耳が痛くなるほど聞いた「ポスト城島」のフレーズが死語になるパフォーマンスを約束した。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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