2010/01/24 (日)

馬原投手、悲願の胴上げ投手へ向け「登板制限」返上を宣言

激励会でトークショーを行った馬原投手
激励会でトークショーを行った馬原投手
クローザー馬原孝浩投手が悲願の胴上げ投手へ向け「登板制限」返上を宣言した。23日に熊本市内のホテルで地元後援会「がんばれ馬原14の会」に出席。今季は首脳陣が中継ぎの攝津正投手やファルケンボーグ投手に登板制限を設けるプランが浮上している。だが守護神は心配ご無用とばかりに「求められればどんどんいくつもりです」と3連投以上も辞さない覚悟を口にした。

みずから“セーブ”はしない。「そういう立場ですから。肩もまったく問題ない」。クールな口ぶりの裏に、強い意志をにじませた。昨季は3連投が1度だけだったが、07、08年には1度ずつ4連投も経験。今季もフル回転を誓った。

スロー調整も返上した。例年ならキャンプまでブルペン投球はほとんど行わないが「バンバン投げてますよ、マウンドでも」と明かした。今月中旬から自主トレ先の熊本・益城町の練習場にあるマウンドで投球練習を再開。キャンプでも初日から捕手を座らせた投球を予定している。WBC出場のため1月から投げ込んだ昨年は、直球がシュート回転するなど不調に苦しみながらも29セーブをマーク。「自分の調子以上にやれたし、1年間やり通せた」。確かな手応えをつかみ、今年も昨年並みのハイペース調整を導入した。

すべては究極の歓喜のためだ。「抑えにとって胴上げ投手は究極の醍醐味(だいごみ)。味わってみたい」。プロ7年目で優勝は未体験。昨年末には第1子となる長女が誕生して「子供や妻のためにも」と目の色を変える。マウンドで迎える最高の瞬間に向かって、手綱を緩めることなく突き進む。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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