2010/01/26 (火)

大隣投手、激戦のキャンプへ準備を整える

帰福した大隣投手は室内練習場で汗を流す
帰福した大隣投手は室内練習場で汗を流す
大隣憲司投手が開幕ローテーション4番手の座を“はく奪”された。高山郁夫投手コーチが25日、先発枠について「(現時点で)3つ空いている」と発言。杉内俊哉投手、和田毅投手、ホールトン投手に次いで当確とみられていたが、あえて名前を外すことで奮起をうながした。

油断は厳禁だ。先発枠について問われた高山コーチは「まだ2つ…」と言いかけて「3つ空いている」と言い直した。ギリギリで当確を逃したのは大隣投手。4年目の左腕に対して「まだ若手。今年が勝負になる。競争だからね」とゲキを飛ばした。

大きな期待の裏返しでもある。08年にはチームトップの11勝を挙げ、昨季も同3位の8勝をマークした。一方で防御率は4.59にとどまり、自己ワーストの10敗を喫した。チームを見渡しても、2枚看板の杉内投手と和田投手が30歳目前となり、次世代のエース候補には成長が求められている。

残り3枠をめぐる争いはデッドヒートだ。同じ若手の大場翔太投手や岩崎翔投手のほか、リハビリ中の新垣渚投手や斉藤和巳投手、中継ぎから転向した藤岡好明投手や高橋秀聡投手らライバルは多い。高山コーチは「若手も中堅も含めて、死にものぐるいでつかんでほしい。人生が変わるかも」とバトルをあおった。キャンプでは第1クールから投手陣がフリー打撃に登板する予定。序盤から壮絶なサバイバルが幕を開ける。

ローテ争いを命じられた大隣投手は「おかわり禁止」の節制で減量に励む。24日に自主トレ先の近大から戻り、25日から西戸崎合宿所で練習を再開。一時は92kgまで体重が増えていたが、節酒に取り組んで4kgの減量に成功したという。「飲んでも1杯にしています」。すでにブルペンに2度入っており、今日26日にも投球する予定。地位を守るよう、激戦のキャンプへ準備を整えている。
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(提供:西部日刊スポーツ新聞社

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