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キャンプで2本のバットを使い分けている多村選手。右がヘッドの先をくりぬいた950gのバット、左はヘッド先端が平らな980gのマスコットバット |
多村仁志選手が“三種の神器”を手にする。今キャンプでは、ヘッドの先をくり抜いた950gのバットと、ヘッド先端が平らな980gのマスコットバットを併用している。今後は試合に向け、さらに2種類のバット使用を検討中。「今はいろいろと試せる時期ですから」。勝負のシーズンに品定めも真剣だ。
今月下旬に手元に届くのは、ヘッド先端のくりぬきを抑え、平坦にカットした形に近いもの。重量は960g前後の“ヘビー級バット”。もう一種は、現在使用しているバット形状のグリップだけを細めにしたものだ。よりリラックスした状態でバットに力を伝えることをテーマとしているだけに、バット選びにも繊細になる。
新たな体調管理法にも努めている。この春はプールトレーニングを取り入れた。練習後やキャンプ休日に宿舎のプールにつかり、故障防止に役立てている。「いいと思えるものは、どんどんやっていこうと思っています」。昨季故障に泣かされ、93試合出場にとどまったスラッガーの今季にかける思いは、人一倍だ。