ホークスの外野戦争が、いよいよ佳境を迎える。今日20日の紅白戦から村松有人選手のA組(1軍)昇格が決定。プロ20年目のベテランが巻き返しに出る。22日の韓国・斗山ベアーズとの練習試合(アイビー)からは、今季外野起用が濃厚なオーティズ選手が初の対外試合として出場予定。また、多村仁志選手は今シーズン、3年ぶりの盗塁を狙うなどフル稼働へ燃えている。
シ烈な外野サバイバルの輪に、また1人、加わった。首脳陣はこの日までに村松選手の昇格を決定。これまでB組(2軍)調整を続けてきたプロ20年目のベテランンに、いよいよチャンスが巡ってきた。
外野のポジションをかけた生き残りの戦いが、さらにハードになる。実績のある長谷川勇也選手、多村選手、柴原洋選手を中心に、中西健太選手や小斉祐輔選手、中村晃選手、吉川元浩選手がしのぎを削ってきた。B組からは井手正太郎選手が紅白戦、練習試合に招集された。今後はオーティズ選手の外野調整が本格化することも決定済み。22日からは、そのオーティズ選手が韓国・斗山ベアーズとの一戦で対外試合に初出場する意向を首脳陣に伝えている。通算1380安打、同270盗塁の村松選手が加入することで、競争の激しさは一気に増す。
もともと、首脳陣の信頼も厚い。今キャンプではB組スタートになったことについて、秋山幸二監督は「気持ちが入りすぎるタイプだから」と説明していた。B組調整で自主性に任せても、しっかりと開幕に合わせる指揮官の期待通りに調子を上げてきた。
村松選手にとっても、再スタートの大きな一歩。ホークスに復帰した昨年は左足ふくらはぎを痛め、29試合出場に終わった。巻き返しを誓って臨んだ今季は、主将小久保裕紀選手との米アリゾナ自主トレに参加。体重も2kg増の83kgと体もひと回り大きくした。持ち味のガッツあふれるプレーが、1軍の他野手の刺激にならないはずがない。
走塁を重視するチームスタイルにも合致する。通算66三塁打は現役トップ。代名詞とも言えるヘッドスライディングも、シーズンに向けてチームを鼓舞するに違いない。実戦形式が練習メニューのメーンとなり、秋山監督も「これからは競争になる」とふるい落としの時期を強調する。そのシ烈な争いに、背番号35が割って入る。