打った瞬間、小久保裕紀選手は両手を大きく突き上げました。ベンチのチームメイトも、スタンドのファンもみんなバンザイ。歓喜の声がヤフードームを包みました。
9月18日(土)の“天王山”ライオンズ戦。延長11回の激闘に決着をつけたのは、小久保選手の15号サヨナラ2ラン本塁打でした。
「まっすぐ1本に絞っていました。最近ホームランを打っていなかった。久しぶりに芯に当たりました」。
小久保選手のサヨナラ本塁打は、2002年9月8日の大阪近鉄バファローズ戦以来8年ぶりのことでした。
また、8回には“3年ぶり”の出来事もありました。無死二塁で送りバントを敢行して成功させたのです。
「秋山監督に『何としてもランナーを進めてくれ』と言われたので、自分としては右打ちするよりもバントの方が自信があった。なので『バントをします』と答えた」。
チームをけん引する主将が見せた勝利への執念でした。
「ただ、今日はノブヒコですよ。エースの涌井から同点3ランを打ったし、(勝ち越した8回にも)先頭で二塁打を打った。あの活躍が僕らに勇気をくれました」。
秋山幸二監督も「全員野球だった。つなぐ意識を持ってやってくれた」と選手たちを称えました。
天王山の初戦を勝って、ゲーム差は2.5に縮まりました。逆転優勝は簡単ではありませんが、奇跡を演出するには“これしかない”というほど最高の勝ち方をしました。ヤフードームも「カチドキレッド」に染まり、19日(日)の2戦目も超満員になることが予想されています。
「またスタンドを真っ赤に染めて、声援で後押ししてください」。
いざ連勝街道へ、熱い熱い戦いが続きます。
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