2011/01/04 (火)

細川選手、守りへのこだわりを語った

がっちりと握手を交わす内川選手(左)と細川選手
がっちりと握手を交わす内川選手(左)と細川選手
西武からFAでホークス入りした細川亨選手が3日、守りへのこだわりを語った。西武時代は涌井選手、岸選手の成長に一役買った強肩捕手は、詳細なデータより一瞬の洞察力を信じ、投手を導いていくスタイル。新天地でも五感をフル活用した「細川流」を貫く。
パ・リーグNO・1捕手が、リーグ2連覇を目指すホークスに加入する。昨季の盗塁阻止率リーグ1位。西武では「伊東2世」と呼ばれた男が、今季はホークスの投手陣を充実させることに集中する。

「守備の面ではだれにも負けない。それは自分の強み。伊東さんや植田コーチに徹底的に鍛えられた。細川がマスクをかぶることで、仲間が安心し、敵からは嫌がられる。そういう捕手であり続けたい」

日本記録3017試合出場を誇る元楽天監督の野村克也氏は、徹底的にデータを重視する「ID野球」で一時代を築いた。前西武監督の伊東勤氏に育てられた細川は、データを踏まえつつ、その瞬間に感じた感覚を大切にするスタイル。五感をフル回転させ、その一瞬の状況を見抜くことにこだわる。

「もちろん、ある程度の情報は頭に入れている。でも、それ以上に大切なのは、その時の選手の気持ち。打者は今、何を考えているのか。投手は弱気になっていないか。常に表情を見て、その選手の気持ちを考えながら配球を決める。リードにセオリーなんてない」

さまざまな失敗を経て今の考えにたどりついた。若手投手に「もっとしっかりしろ」と激励した時に、その投手が自信を失い不調に陥ったこともある。何が一番いいアドバイスでリードなのか。その一瞬で見抜いて判断する。そして自分の答えは正しかったのかと反省する毎日だ。どの球種をどのコースに投げるかだけが重要なのではない。

「人の気持ちは難しい。デリケートですから。良かれと思って、仲間にかけた言葉が裏目になったり。そんな経験は、いくらでもある。配球以上に投手の性格を知ることが大事。ホークスは和田投手、杉内投手に続く先発投手が出てこないといけない。他の投手は、あまり勝てていないと聞いている。とにかくチームに早く溶け込みたい」

打者としては20本塁打が目標だ。FAでの交渉の席で王会長から「20本塁打を打てる」と期待され、うれしかったという。五感をフル稼働し、細川選手はホークスの扇の要となる。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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