ミナミッシュになる!ドラフト3位・南貴樹投手が11日、体重100kg計画を掲げた。現在197cm、85kgで、日本国籍を持つ投手としては最長身。身長196cm、100kgで、あこがれの存在である日本ハム・ダルビッシュ有投手に近づくため、さらに増量する。力で押す投球スタイルもまね、球界のエースに上りつめる。
ホークスの3位ルーキー南投手が197cmの長身にふさわしいビルドアップを宣言した。現在体重は85kg。目指すは大台100kg。今オフは日本ハム・ダルビッシュ投手が100kg超を実現して話題を集めたが、ミナミッシュ誕生計画をスタートさせるつもりだ。
「下半身を太くしたい。100kgが理想です。背が高くて、下半身がしっかりしている斉藤(和巳)さんやダルビッシュさんのようになりたい」
9日に始まった新人合同自主トレは、この日が第1クール最終日。ホークスの昨秋キャンプで臨時コーチを務めた高西文利氏が招かれており、入団後初めて筋力トレの指導を受けた。ベンチプレスは70kgを上げる南投手だが、高校時代は両ひざ痛を抱え、スクワットなど下半身関連のウエートはできなかった。
「下半身を鍛えたい。そうじゃないとプロではやっていけない。僕はまだ上半身で投げている。それではいいときはいいけれど、悪いときは悪いので」
日本ハム・ダルビッシュ投手は4年連続で防御率1点台を記録するなど好不調の波が小さい。南投手は安定した下半身が快挙の原動力と見ている。球団から将来のエース候補と期待される右腕は、自らの弱点を克服すべく、強靱(きょうじん)な下半身づくりを目指すというのだ。
昨冬に体重90kgまで増えたことはあった。だが、下半身の筋トレをできなかったため、すぐに85kgに逆戻り。デニムのサイズはウエスト32inchながら、足丈は36inchでぴったり。まだプロ野球選手としては心細い足腰であるのが現状だ。
「野球動作は下半身から。投げることもバランスや(上体が)突っ込まないことを意識している」
ミナミッシュ計画こそ、最速145kg右腕の才能開花への1つの道標となる。