2011/01/12 (水)

杉内投手、鉄腕・稲尾投手超えだ!


 


 


 


 


 

稲尾超えだ!杉内俊哉投手が11日、鹿児島・薩摩川内市内で自主トレを公開し、今季の目標に4年連続200奪三振を掲げた。昨季は奪三振タイトルこそ逃したが、218三振を奪いリーグ優勝に貢献。57~59年、61~63年に2度、3年連続200奪三振を記録した鉄腕・稲尾和久投手を超える大記録を達成し、リーグ連覇を引き寄せる。

杉内投手は、今季も三振を奪うことにこだわる。「20勝、200イニング、200奪三振」を目標に掲げたが、譲れないのが三振の数。しかも、鉄腕稲尾投手の記録超えがかかるとなると、力が入らないはずがない。

「常に三振をとりたいと思っているわけではないが、三振をとれているということは、調子がいい証拠と思える。3年連続で200奪三振を達成できている。1イニングに1個以上のペースでいけている。継続していきたい」

評論家だった稲尾氏に、ネット裏から投球を見守ってもらったことが、何よりうれしかった。何げなく話しかけられた言葉が励みになった。稲尾氏は2007年11月に死去。4年連続200奪三振達成は、偉大な先輩への恩返しにもなる。

最速は149km/hだが、140km/h台前半でも、しっかりコースに投げ分ければ、打たれる気はしない。チェンジアップ、スライダーを交えて先発完投を目指すスタイルを、変えるつもりはない。

「今年もやるしかない。まずは1年間、ローテーションを守るという当たり前のことを最低限の目標にしたい」

大記録達成には、けがなく1年間、投げ続けることが大前提だ。けがを防止するため、オフは下半身を安定させるメニューをこなしてきた。この日は、四股を踏む練習も取り入れた。俊敏性を養う目的でサッカー、バドミントンの練習も行った。薩摩川内での自主トレは26日に打ち上げる予定。それまでにブルペンでの投げ込みも行う。

昨季は4月までに6勝するなど、開幕から絶好調だった。だが、後半に失速したことを反省する。リーグ優勝はしたが、日本シリーズ進出を逃す屈辱を味わった。今季は息切れしないように、徹底的に走り込みを行う。

「リーグ優勝して、クライマックスも勝って、日本一になる。後半戦に疲れが残らないように調整したい」。

4年連続の200奪三振を達成して日本一を奪回する。杉内投手の視線は今季のゴールをはっきりと見据えていた。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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