自主トレでサッカーボールを使って華麗な技を披露する本多選手

自主トレで自分でトンボをかける本多選手

自主トレで自分でベースを用意する本多選手

連覇へのカギは佑ちゃん封じ！本多雄一選手が13日、佐賀・嬉野市で自主トレを公開し、日本ハムドラフト1位斎藤佑樹投手をたたきつぶすことを宣言した。チームにとって日本ハムは、昨季最も苦手にした相手で、これ以上天敵をつくるわけにいかない。盗塁王のプライドをかけ、まずは足で揺さぶる。

昨季の盗塁王が、スーパールーキーをいじめる。本多選手が、斎藤佑投手にプロの洗礼を浴びせることを予告した。昨季59盗塁を稼ぎ出した自慢の足で、徹底的に揺さぶる。

「言葉はちょっとあれですけど、おちょくりたい。この人を塁に出したら、本当に嫌だな。プロにはこんな嫌な選手がいるんだな、と思わせたい」

何とも意地悪な発言。だがそれは、斎藤佑投手攻略が、連覇へのポイントだと認識しているからこそだ。チームにとって昨季10勝14敗の日本ハムは、最も苦手とする相手。打線はダルビッシュ投手、武田勝投手を打ち崩せず、本塁打はリーグ対戦別ワーストの18本、打率もワーストの2割4分2厘に終わった。両リーグトップの148個を記録した盗塁数でも、日本ハムからは対戦別ワーストの16しか記録していない。これ以上の天敵を増やさないために、何と言われようと新人の出ばなをくじく考えだ。

「走る雰囲気を出しまくって走らないとか、偽走だけとか。(次打者へ)直球が多くなると思うし」

「おちょくる」だけでなく、相手に脅威を与えるほど今季は走りまくる。昨年末に70盗塁をノルマに掲げたが、この日は80盗塁に上方修正。昨季21個あった失敗を減らし、盗塁企画数を増やすことで、球団記録(1950年木塚忠助選手=78)更新を狙う。これまではリードの際に、重心を左右均等か右足寄りにかけていたが「左6割」に変更。昨季終盤に試した「自己流リード」に磨きをかける。

16日からは3年目の立岡宗一郎選手とサイパン自主トレを行うが「1人で集中して考える時間に充てたい」と、13日までは佐賀・嬉野市で1人で練習した。練習後にはDVDで昨季の自身の打撃を復習。フルカウントからボール球に手を出してしまった事が多かったことに気づいた。今季は四球による出塁率アップで盗塁のチャンスを増やし、斎藤佑投手との対戦が実現すれば容赦なくたたく構えだ。

ルーキー対策はチームの課題の1つとなるが、本多選手は足で震え上がらせる。