
台を使ってシャドーピッチングする斉藤リハビリ担当コーチ
異例の再契約だ。ホークス斉藤和巳リハビリ担当コーチが、アディダスジャパン社から用具提供を受けることが14日、明らかになった。右肩手術などで3年間登板がなく現在もリハビリ中。コーチを務めながら支配下登録復帰を目指す右腕に、心強い援軍が現れた。
2度の沢村賞に輝いた右腕は、過去に同社と用具契約を結んでいたが08年オフに契約が切れていた。同社は「頑張って現役復帰を目指す斉藤投手を、今年からまたサポートさせて頂くことになりました」と説明した。正式契約ではないが、ウエアやシューズなど各種用具を提供していくという。
現役復帰を最優先しリハビリを行うが、コーチに用具提供などのサポートをするのは、極めて異例だ。同社は「素晴らしい投手。復帰を信じている」と斉藤コーチが再びマウンド上で躍動する姿を信じて後押しする。
斉藤コーチは西戸崎室内練習場で、同社の上下のウエアに身を包んでキャッチボールやウエートトレーニングを行った。
自身のブログでも「こんな俺を受け入れてくれたアディダス関係者に感謝。アディダス復帰とともに本業での復帰目指し頑張る」と喜びを表現した。昨年10月に15mの距離で再開したキャッチボールも、35m前後まで伸ばした。恩返しの意味でも必ずマウンドに登る。