
ヤフードームで自主トレを行った柴原選手
早めの調整で、減俸分と信頼を取り戻す!柴原洋選手が巻き返しへ向け、心機一転で動きだした。17日に契約更改したばかり。大幅減を取り返そうと、スッキリした表情だった
「それ(契約)はそれで、もう終わったことなんでね。切り替えて」
午前9時過ぎから、ヤフードームで約4時間、ランニングやティー打撃などのトレーニングを行った。これまでも練習は継続してきたが、契約交渉が難航し調停申請が保留されるなど事態は混迷し、集中できる状態ではなかった。
「練習をしていても落ち着かなかった」
昨季は、オフに8kgの減量に成功したが、キャンプ前に風邪をひいた。その反省から、やみくもに体重を減らすのではなく、体調を管理しながら減量するという。昨年よりも2kg増の76kgが目標。キレをキープしたまま体調も維持し、キャンプ初日からアピールする。 「(ヤフードームには)置きティーもマシンもあるので」
通常、ベテランはシーズン開幕に照準を合わせるが、キャンプ前に打ち込みを行い、オープン戦初戦に照準を合わせる。2年連続で3割超えをマークした2000年、2001年と同等の成績なら、減額分をほぼ取り戻し実質現状維持となる出来高が契約についたことも、モチベーションとなる。混迷のオフを経験した生え抜きの15年目が、がむしゃらにレギュラーをつかみにいく。