大場翔太投手が、和田毅投手のためにも今季2ケタ勝利を狙う。08年の鮮烈デビュー以後、結果を残せていない右腕はエース左腕に弟子入りを志願。私生活など野球以外の部分で、日々左腕から「活躍の秘訣(ひけつ)」を学んでいる。

「和田さんと練習もご飯も、寝る時以外は一緒にいさせてもらっています。時間の使い方と計画性とかが本当にしっかりされていて、和田さんぐらいの選手でもこんなにやっているんだと気づかされて反省しました。(自分は)それ以上やらないと距離は縮まらない。(今季の目標は)先発で10勝したい」

潜在能力は誰もが認めるだけに、和田投手との自主トレがブレークへのきっかけとなる可能性は十分にある。今回の自主トレでも和田投手と同じく「大食いトレ」を行い体重は7kg増。和田投手も期待を高める。

「力を持っている投手。私生活の部分とか厳しいことを言ったので、これからだと思う。彼がやってくれないと。ドラ1で入って3年間くすぶっている状態だし」

先発右腕不足に悩まされるチームの事情も考え、あえて若手に厳しく苦言も呈したエース左腕の思いに大場が応える。