
キャッチボールで力強い球を投げる小椋投手

練習場の外をランニングする小椋投手
左腕3本柱だ!小椋真介投手が、同学年で同じ左腕の杉内俊哉投手、和田毅投手へのライバル心をむき出しにした。22日、福岡・西戸崎で自主トレ。2桁勝利を上げて左腕エースコンビに追いつき、同世代サウスポートリオを結成する決意を明かした。
意識しないと言えば、うそになる。13年目の小椋投手が、杉内投手、和田投手の両エースに続く存在となることを誓った。昨季、先発として挙げた4勝が自己最多。31歳を迎える今季、さらに才能を開花させたい。球界の顔である同い年の左腕2人に刺激を受けながら、2桁勝利を目標とした。
「(杉内、和田は)新聞で読む限り(自主トレは)順調みたいだね。自分は1年間、ローテを守れるかどうかが重要。けがなくやれれば(10勝は)ついてくると思う」
今月5日から20日まで宮崎市内で自主トレを行った。杉内投手、和田投手に負けない体をつくるため、走り込みなど下半身強化のメニューを多めに取り入れた。秋季キャンプから習得中のカットボールにも磨きをかけた。そして、カットボールを得意とする日本ハムのダルビッシュ投手の姿も同じ練習場にあったという。
「(ダルビッシュとは)あいさつした程度。カットボールは、キャンプでどれだけ使えるか。それまでは何とも言えないけど、少しずつ投げていきたい」
現在はベストより3kg少ない82kg。キャンプ中はランニングなどが多いため、あえて体を軽くして臨む。シーズン中には85kgに戻し、先発の一角としてマウンドに立つ計画だ。
「昔はね。ガリガリだったから、1試合投げたら4kgくらいやせていた。今はそんなに変わらない。太るのは簡単だから。動ける体重をキープしていきたい」
昭和55年生まれ。「松坂世代」と呼ばれ「55年会」を結成するほど、同世代のきずなは深い。小椋投手自身は、杉内投手、和田投手2人のことを尊敬しているが、ライバル意識があるのも確かだ。偉大な同い年2人の背中を追いかけ、ベテランが遅咲きの花を咲かせる。