右膝手術でリハビリ中のオーティズ選手が2月1日の宮崎春季キャンプ初日にフリー打撃を再開する。29日に初めて見通しを明かした。

「もうティー打撃は問題ない。フリー打撃？初日から打つよ。膝は日に日によくなっている」

昨年10月に米国で右膝半月板の手術を受けた。この日、秋山幸二監督に経過を報告。すでにランニングを再開し、ティー打撃も行っている。練習メニューが自己判断に委ねられる形でキャンプA組が決定。球春到来の節目に完全復活への大きな１歩を踏み出す。

キャッチボールも始めており、全力でのダッシュは今後1～2週間で可能になる。23日までの春季キャンプ期間中に仕上げる計算で、実戦復帰時期も見据えている。

「オープン戦も初戦から出られると思っている。しっかり調整するだけだ」

照準は2月26日、広島とのオープン戦（ヤフードーム）出場。昨年は24本塁打でリーグ優勝に貢献。チーム構成の根幹を握る助っ人だ。秋山監督も「調整は任せる。開幕に間に合わせてくれ」と本人に伝え、全幅の信頼を寄せる。期待を受け、オー様も8年ぶりの30発超えを宣言した。

「30本以上打っていい年にしようと思っている」

オリックス時代の2003年に33発をマーク。アーチを重ねれば、右膝への負担は当然減る。新加入カブレラ選手と一緒に歩きながら「カブレラを知っているかい？」と軽いジョークが飛び出し、リハビリが順調なことをうかがわせた。3月25日のシーズン開幕戦から、カブ砲に負けない豪快アーチを放ってみせる。