2011/01/30 (日)

カブレラ選手、一塁守備に意欲

入団会見場に入ったカブレラ選手は「寒い寒い」と言って秋山監督の笑いを誘う
入団会見場に入ったカブレラ選手は「寒い寒い」と言って秋山監督の笑いを誘う

入団会見で笑顔を見せるAレルー選手とカブレラ選手(右)、中央は秋山監督
入団会見で笑顔を見せるAレルー選手とカブレラ選手(右)、中央は秋山監督

キングトリオで一塁争奪戦!オリックスからホークスに移籍したカブレラ選手が29日、福岡市の球団事務所で入団会見を開いた。同席した秋山幸二監督は一塁をカブレラ選手と小久保裕紀選手、松中信彦選手の過去本塁打王を獲得した3人に競わせると明言した。

激しい競争を勝ち抜いてこそ、真の実力を発揮できる。カブレラ選手が、一塁守備へのこだわりを明かした。打つだけでは満足しない。小久保選手、松中選手に堂々とキング対決を挑み、制する決意だ。

「守備もしっかり準備するだけさ。今まで10年間、日本でプレーしてきた経験をいかしたい」

カブレラ選手の守備への意欲を大歓迎したのは、ほかならない、会見に同席した秋山監督だった。

「準備はしっかりやってもらう。松中も今年から守るかもしれない」

本職が左翼手の松中選手にも一塁復帰を視野に入れさせた。カブレラ選手、小久保選手、松中選手の3人とも本塁打王を獲得した実績があり、3人の合計本塁打数は1000発以上。一塁は、一気に超激戦区となるが、新助っ人砲は、ポジションを譲る気などない。

2009年に13本塁打、昨季は24本塁打と、最近は本来の長打力をいかしきれていないのも事実。西武時代の2002年には55本塁打をマーク。1979年の王選手(当時巨人)、2001年のローズ選手(当時近鉄)に並ぶ日本歴代最高記録保持者でもある。王貞治球団会長から新記録更新の期待をかけられたことも励みにして、一塁の守備にもつきながら、豪快な1発を打ちまくるつもりだ。

「3割20本100打点が最低限の目標。みんなから55本塁打以上を狙ってほしいと言われる。もちろん、チャンスがあれば、(日本新記録の)56本塁打以上にも挑戦していきたい」

MK砲と競争し合えば、本来の力を取り戻せると信じている。秋山監督は“オレ流調整”を認める方針で「カブレラをオープン戦でいつ使うかはまだ考えていない」と話した。

「コンディションは60%くらい。向こう(ベネズエラ)で体を動かしてきたから体重もあまり変わっていない。今まで以上の力を出し切りたい」

どっしりと一塁ベースの上に立ち、打席では豪快なアーチを放つ。カブ砲は、打って守れる主砲を目指し、4番一塁の座を勝ち取るつもりだ。キング経験者の誰かが控えに回るかも知れない超強力打線。その中核はMKCバトルの勝者が担う。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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