2011/01/31 (月)

細川選手、ナインと積極的なコミュニケーション

西武からホークスにFA移籍した細川亨選手が30日、福岡・西戸崎合宿所で初練習し、いきなりナインと積極的なコミュニケーションをとった。摂津正投手とキャッチボールを行い、杉内俊哉投手、和田毅投手の両エースとも話し合い。チームが昨季10勝14敗と苦手にした古巣西武攻略に向け、明日1日からの宮崎キャンプでもマル秘情報を伝えていく。

細川選手が、キャンプ前から投手陣のハートをわしづかみにした。西戸崎で初練習。自身は青森出身で、同じ東北・秋田市出身の摂津投手を弟分として従えていた。同所で調整していた杉内投手、和田投手から熱視線を浴びた。杉内投手から「よろしくお願いします」とあいさつされ、談笑。近くでストレッチをしていた和田投手とも野球談議に花を咲かせ、バットを持った細川選手が、打たせて取る方法を熱弁する場面もあった。

「みんな、野球の話が好きですから。和田投手ともいろいろ話ができて良かった。とにかくコミュニケーションをとって、なじんでいきたい。キャンプではみんなと食事に行って、考えを聞いていきたい」

自らが連覇へのキーマンであることを自覚している。古巣西武は、チームが10勝14敗と大きく負け越し、日本ハムとともに最も苦手にしていた。1月6日にグアム自主トレに出発する際には「ホークスは西武から見れば嫌なチームではなかった」と明かした。さらに古巣攻略について「秘策? ありますが、まだ言えません」と言った。さっそく、エース和田投手らに、その一端を伝えた形だ。

この日は、雪がちらつくグラウンドで走り込み、さらに室内でキャッチボール。約70メートルの遠投を繰り返し、昨季盗塁阻止率リーグ1位(3割6分1厘)の強肩を披露した。ステップをせずに投げたボールは摂津投手のグラブへ一直線。「すごかった」と仰天させた。

「まだまだ肩は50%くらい。もっと伸びてくると思う。まだ若手の顔と名前が一致しない。摂津に聞いて覚えているところ」

6日から約2週間、グアムで徹底して体を追い込んだ。その後は都内で調整。28日に福岡へ引っ越してきたばかりだが、積極的なコミュニケーションを取りながら古巣攻略法を伝授する覚悟は固めている。

「キャンプでは精力的にブルペンでボールを受けたい。福岡のファンは熱くて、やりがいを感じている」

球界屈指の釣り好きで、宮崎キャンプでも摂津投手を引き連れ、海釣りに出かける計画を立てた。そんなときにも、少しずつ自らの考えを伝えていく構え。期待の大きさをしっかり受け止め、細川投手が扇の要にどっしり座る。

細川選手は、ポジションを争う田上秀則選手に共闘を呼びかけた。田上選手は年明けのイベントで「仲良くしようとは思わない」とライバル意識をむき出しにしたが、チームただ1人の同学年。「捕手同士で情報を共有しないといけないこともある。捕手だけで食事に行くことも考えたい」と提案した。西武時代の同僚で、新加入するカブレラ選手については「アレックスは本当にいい奴。間に入ってもいい」と、パイプ役となる考えも語った。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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