
ブルペンに入り熱のこもった投球をする杉内投手
杉内俊哉投手はギアをトップに入れた。ブルペンで115球。その直後だった。グラウンドに出て約30分のキャッチボールを行った。自分のペースを守り、平らな地面で投げ込んだ。軸足への体重のかけ方を意識して投球フォームを固めるのが狙いだった。
「ブルペンは(他の投手が)多かったので、変に意識してしまう。だからキャッチボールをした。つかみつつあるんでね」
「滑る」と言われる統一球も気にならない。通常はボール1個で行うキャッチボールに4個を用意し、交換しながら投げた。感触、特徴をつかもうと1球、1球、投げ込んだ。過去に2度、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場。豊かな国際経験が、統一球への対応力を後押しする。
「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の時は投げにくかった部分もあった。日本とメジャーのボールの違いを感じた。でも(統一球には)そこまでは感じない。今は、痛いところもないしコンディションもいい」 自分のやるべきことをこなし、開幕戦へ進む。