
キャンプ初のフリー打撃で快音を響かせるオーティズ選手
右膝リハビリ中のオーティズ選手が5日、手術後初めてフリー打撃。王貞治球団会長と秋山幸二監督が見守る注目の瞬間。9スイング目に今季初の柵越えを放つなど、計58スイングで7本の放物線を描いた。
オーティズ選手 「振る動きの中での膝の動きを確かめたかった。問題なかったよ。これから毎日振っていく。」
激しいポジション争いが繰り広げられるチーム状況に、満を持して参戦した。2日に室内練習場でマシン打撃を再開。3日も室内にこもってバットを振り続けた。左翼、DH、三塁の3ポジションに小久保裕紀選手、カブレラ選手、内川聖一選手、松中信彦選手、松田宣浩選手らライバルがひしめくが、豪快な柵越え連発は存在感を示すには十分だった。
王球団会長 「ビックリしたよ。病み上がりだったからね。これだけできるとは思わなかった。開幕まで1カ月半かな。十分やれる。」
秋山監督 「これまでも室内で打っていて自分で確認しながらやっていた。その中でできると思ったから(フリーを)やったんだろ。出来が早いからね。去年も早かった。あとは走る動き。打つことが先にOKになったんだな。」
まだ走塁練習には不参加で、シートノックにも入っていない。それでも、懸念されるシーズン開幕戦出場へのステップを踏んだのは確かだ。
オーティズ選手 「(開幕戦出場に)神様が許してくれればね。」
3・25出場へ、手術明け助っ人の視界は一気に広がった。