
外出先から笑顔で宿舎ホテルに戻る小久保選手
オーティズ+ペタジーニで勝負!?小久保裕紀選手が2011年型バット製作に取りかかる。10日にミズノ社のバット職人がキャンプ地・生目の杜運動公園を来訪。今季使用するバットのモデルを決定する。
実は春季キャンプ第2クールまで2種類のバットを使い分けていた。1つは昨年手にしていたオーティズ選手モデルのバット。ヘッドの重みがありながら、グリップエンドが丸みを帯びているのが特長だった。
もう1つはこれまで使用していなかったタイプ。昨年同僚だったペタジーニ選手のモデルだ。日本球界7年間で通算233本塁打を放った大砲のバットは、芯の部分が直径64mmと極太。対照的にグリップは細く、外国人選手のような並外れたパワーの持ち主でなければ振り回せないモデルだった。
「今はフリーでも2種類使っている。オーティズとペタジーニのもの。外国人フリークやな」と語っていた小久保選手だったが、2011年型モデルは二者択一ではなく、新たな発想でミックスバージョンとなりそうだ。
飛距離を求めつつ、体に負担をかけ過ぎないバット。グリップは細いペタジーニ選手モデルながら、ヘッドはオーティズ選手タイプというパターンが最も有力だ。
練習オフのこの日もストレッチなどを行い、体調管理に抜かりはない。トップで左肘の張りを意識した打撃フォームもなじんできた。あとは新バットを手中にするだけだ。
「キャンプ中には届くだろう」
3月25日のシーズン開幕へ、18年目のベテランが着々と準備を進めている。