
打撃投手を務めたレルー投手
長いもみあげが売りの新外国人レルー投手が10日、今キャンプ初めてフリー打撃に登板し、制球への不安を露呈した。08年セ・リーグ首位打者の内川聖一選手と対戦。6球連続でストライクが入らないなど、24球中11球がボール球だった。
「そんなには変わらないけど、まだ米国と日本のストライクゾーンの違いを感じている。全球を試すことができた。内川は素晴らしい打者だが、同じチームなんだし、打ちとってやろうという気持ちはない。あくまで調整の一環だ」
強がったが、外国人枠の争いは激しい。この日はホールトン投手、ファルケンボーグ投手がフリー打撃で安定した投球を見せ、陽耀勲投手も候補。高山郁夫投手コーチは「まだこの時期なんだから。これから様子を見たいし、参考になるのは実戦(オープン戦)」と評価を先送りにした。それでも、制球とキレで勝負するタイプだけに、制球難は致命傷になる。
対戦した内川選手は「外に逃げるカットボールがストライクになれば、武器なんでしょう」と言葉を選びながら話した。新助っ投が本当の力を見せるのは、もう少し先になる。