2011/02/11 (金)

内川選手、5ポジションチャレンジ本格化

三塁守備につき華麗にボールをさばく内川選手
三塁守備につき華麗にボールをさばく内川選手

何と五刀流だ!内川聖一選手の5ポジションチャレンジが10日、本格化した。主戦場の左翼だけでなく、シートノックと投内連係プレーで三塁、一塁に挑戦。外野は全3ポジションに取り組む予定だ。FA加入した新戦力が、複数ポジション制を押し進める秋山野球の目玉になってきた。

背番号24が左翼にも、三塁にも、一塁にも陣取った。午前中の守備練習。外野シートノックで左翼に入った内川選手が、内野ノックに切り替わると、内野グラブを手に三塁へと向かった。公式戦での三塁守備出場は06年以来、経験していない。主将小久保裕紀選手に「アゴ~っ」とニックネームを呼ばれながら、5年ぶりにホットコーナーを味わった。

内川選手「こればかりは(守備位置を)判断するのは僕じゃないですからね。5年ぶりにやりましたから。」

2ポジションの練習では終わらなかった。投内連係プレーやバントのサインプレーになると、一塁の守備位置にダッシュ。松中信彦や松田宣浩選手ら一塁出場が少ない選手と一緒に、投手とのタイミングを合わせた。

ホークスにとって、内川選手に三塁と一塁を経験させる意味は大きい。松田選手は過去2年間で骨折3度。オーティズ選手も右膝手術明け。一塁では昨年小久保選手が1カ月の離脱を経験。ファーストを争うカブレラ選手も今年40歳と高年齢だ。故障者が続出したケースでは内川選手の存在は、より貴重になる。

大石大二郎ヘッドコーチ「(三塁も一塁も)覚えていて損はない。可能性がある以上(練習に)入ってもらう。故障者が複数出る場合もある。外野も全ポジション守る可能性がある。」

鳥越裕介内野守備走塁コーチ「(内川は)現時点でポジションが決まっていないからね。(三塁での)送球も思った以上によかった。まずは外野のところだろうが(起用ポジションは)話し合いをしながら。」

外野の3ポジションを合わせれば、内川選手だけで5パターンのシフトを準備できる。内川選手が複数ポジションを守れれば、どのケースでも戦力ダウンが最小限で食い止められるだけに、他球団にとってやっかいこの上ない。

もちろん、自慢のバットでも安打製造器ぶりを発揮した。この日から始まったシート打撃で2打席立つと、右中間を抜けそうな右翼ライナーと、中直。いずれも芯でとらえた打球だ。内川選手の打力があれば、守備に多少目をつぶっても、センター起用の超攻撃布陣もあり得る。秋山ホークスの目玉の1つに、内川選手の守備位置が加わった。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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