2011/02/13 (日)

大隣投手、亡き父に今季の活躍を誓う

サブグラウンドのマウンドで田之上コーチを相手に投球練習する大隣投手
サブグラウンドのマウンドで田之上コーチを相手に投球練習する大隣投手

大隣憲司投手が迷いなく書いたのは「守」だった。6日に父繁さん(享年69)が、急性心不全で死去。悲しみを乗り越え、12日、宮崎キャンプに合流した。そして、1年を通して先発ローテーションを守る決意を語った。

「とにかく先発の座をしっかり守りたい。首脳陣からも言われているが、これからがキャンプと思ってしっかり体をつくっていきたい」

1月末にインフルエンザを発症し、キャンプは福岡・西戸崎で3軍スタート。5日の第2クールからB組(2軍)に合流し、A組(1軍)昇格へ段階を踏んでいる時に訃報が届いた。

父は2006年希望枠で入団した時点で、余命数カ月と宣告されていたという。だが、息子の活躍が誇らしかったのだろう。はるかに長く生きることができた。葬儀、告別式では気丈に振る舞い、心で号泣した。そして、父に今季の活躍を誓った。この日は、田之上慶三郎2軍投手コーチを座らせ、ひたすら投げ込んだ。今季のスタートをあらためて切った。

「今日はまだまだですね。これからですよ。焦らずにしっかりと階段を上がっていきたい」

これからはどんな時も父が天国から見守ってくれる。それが、大隣投手の力となるはずだ。まずは近日中にもA組昇格を目指す。今季はローテーションを守って勝ちまくる。父のためにも、杉内俊哉投手、和田毅投手に続く存在となってみせる。
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(提供:日刊スポーツ新聞西日本

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