
紅白戦の3回1死、右中間に二塁打を放つオーティズ選手

紅白戦の3回1死、右中間に二塁打を放ち笑顔でベンチに戻るオーティズ選手
オー様を忘れるな!右膝手術の影響で別メニュー調整を続けていたオーティズ選手が初実戦で強烈な一打を放った。紅白戦に白組8番指名打者で先発。3回の第1打席で右中間最深部へ二塁打を放った。
「打撃練習はやっていたからその延長戦でやっただけ。もっと球を見たかったけど、打てる球が来たから初球からいった」
第2打席の中飛もフェンスぎりぎりまで打ち返した。カブレラ選手らの加入でDHでも左翼でも定位置争いは激しいが、故障明けとは思えない打撃で存在感を十分に見せつけた。
オフに半月板の手術を行った右膝の状態は、まだ万全ではない。だが、助っ人とはいえレギュラーを保証されていない今季の状況が、初打席の初球から大砲を突き動かした。陽耀勲投手の投じた137km/hの外角直球を迷わずフルスイングし、強烈な打球で右中間を破った。
「体が自然に反応した。できあがり方も悪くない」
秋山幸二監督も「真っすぐをしっかり打っていたね」と助っ人の力強い一打を喜んだ。回復がどうあれ、開幕直後はDHとなることが濃厚で、カブレラ選手とその座を争う可能性が高い。それでもこの日はフリー打撃中に自ら左翼の守備位置につき、初めて打球を捕る練習も行った。
「(シートノックは)膝の状態と相談しながらになる。明日(17日)も打球捕はやりたい」
オーティズ選手がDHだけでなく左翼や三塁の守備につけるようになれば、競争は一段と激化する。カギを握る助っ人がたったひと振りで存在をアピールした。