
打撃論を交わす王球団会長と秋山監督
形式にとらわれない秋山イズムで、異例の"儀式なし"キャンプ打ち上げだ。ホークスでは1軍関係者が全員集まり手締めでフィニッシュするのが恒例。だが今年は韓国KIAとの練習試合参加組と、不参加での先移動組に分かれる形をとった。
先移動組は午前中に練習を終えての飛行機移動。試合参加組は試合終了から移動バス出発まで約30分というスケジュールが組まれた。当然、儀式をする余裕はなく、自主的に選手数名が集まって手締めを行った程度だった。実利を重視する何とも秋山幸二監督らしいキャンプ最終日となった。
秋山監督「(キャンプの)収穫が出るか出ないかは、これからだ。」
指揮官は結果がすべてと言わんばかりに、短い言葉を残して宮崎を引き揚げた。ただ、日本一への足固めはできた。雨で練習場を移動したのは1日だけ。新燃岳噴火の大きな影響もなく就任3年目の春を終えた。オープン戦17試合で、3月25日シーズン開幕へメンバーを絞り込む。
2軍が25日に練習試合を組んでおり、今宮健太選手やルーキー柳田悠岐選手ら1軍帯同の6選手を宮崎残留とした。福岡移動した野手は15選手。計21選手のうち、オープン戦帯同は18選手に絞る方向だ。投手陣でも先発候補2投手を同じゲームでマッチアップするなどサバイバルが激しくなる。
本拠での26日初戦のオープン戦(広島戦)では、小久保裕紀選手、カブレラ選手、川崎宗則選手、多村仁志選手ら主力がズラリ名を連ねる予定。中堅内川聖一選手、左翼松中信彦選手での超強力打線オーダーをお披露目するプランもある。
異例打ち上げで福岡に戻った秋山ホークスが、本格始動への準備を整えた。