
棒を使ったストレッチで体をほぐす攝津投手
ホークスに、リリーフから配置転換される攝津正投手が、26日の開幕2戦目、オリックス戦(ヤフードーム)に先発するプランが浮上した。5日のオープン戦・ヤクルト戦(ヤフードーム)で4イニングのテストを受ける。合格すれば、杉内→攝津→和田の左右ジグザグローテが完成する。
攝津投手が、オリックスとの開幕2戦目先発に抜てきされる可能性が出てきた。開幕投手は杉内俊哉投手、第3戦は和田毅投手で内定。2カード目初戦の29日楽天戦(Kスタ宮城)は、ホールトン投手の先発が濃厚。第2戦に左腕山田大樹投手を登板させるプランもあるが、相手の目先を変えるため、左右ジグザグローテを組む可能性が浮上した。
5日のヤクルト戦に先発する。高山郁夫投手コーチは「よほどのアクシデントがない限り4イニングを投げさせる。先発で打たれたからと言って、簡単にリリーフに戻すこともない」と断言。昨季は和田投手が17勝、杉内投手が16勝をあげるなど左腕で先発47勝をあげた一方、右の先発勝利はわずかに11。深刻な右の先発投手不足を補うべく、白羽の矢を立てられた。
「オープン戦から結果を出していきたい」
登板間隔を空けないためにリリーフ登板した2日の中日戦では、4番和田選手、5番グスマン選手、6番ブランコ選手の強打者から3者連続三振。今日対戦するヤクルトには昨季のセ・リーグ首位打者青木選手がいる。同じ左の強打者であるオリックスT-岡田選手、李承■選手らを仮想とするには、十分すぎる対戦相手と言える。
「2巡目で対戦する時がポイント。(青木は)3回に1回は打つ打者。どこまで持つか。スタミナもポイントですね」
バッテリーを組む細川亨選手は「攝津はコントロールがいいので、シンカーだけでなく、すべての球種を決め球に使える。カーブは(西武)涌井に似ている」と話す。セットアッパーだった昨季はシンカーで打ちとる場面が多かったが、先発では相手打者の目も慣れてくる。カーブ、スライダーも駆使し、投球の幅を広げる。
「カーブを決め球にする手応えもある。自分の投球を先発でもやりたい」
攝津投手が右のエースとして、開幕ダッシュの原動力になる。
※■は火へんに華