
内川聖一選手に初メスが入った。藤井康雄打撃コーチからフォームについて助言を受けた。これまで藤井打撃コーチは「彼ほどの選手に何も言うことはない」としていたが、オープン戦7試合で打率1割5分8厘。同打撃コーチは「試合の中で打席を重ねるごとにフォームを崩してしまう傾向がある。さすがにオープン戦でもヒットは、もう少しほしいだろうから」と説明した。
内川選手が助言されたのは、ボールをとらえるポイントをやや投手よりにすること。この日のフリー打撃では43スイング中3本をスタンドに放り込んだ。内川選手らしい鋭い打球が少しずつ戻ってきた。「いつもこの時期は良くないけど、さすがに打てなさすぎると気にはなる。かなりイメージ通りには打球は飛ぶようになった。いい感じでは打てるようにはなっている」と、手応えを口にした。
史上2人目のセ・パ両リーグ首位打者を目指す安打製造機は、いきなり訪れたスランプを脱出しようと必死にバットを振り続ける。