
トレーニングを終え球場を引き揚げる川崎選手
ホークス選手会(川崎宗則選手会長)が16日、東日本大震災の被災者支援へ、球場で募金を呼びかけることを決めた。球団は、ヤフードームで予定されていた19、20日のオープン戦(対ヤクルト)実施をチャリティーゲームとすることを決定。両日とも、ホークス選手会はヤクルト選手会と協力し、球場入り口で直接ファンに募金呼びかけ活動に乗り出す。
選手会長の川崎選手はこの日、体のケアを行うため、ヤフードームを訪れた。被災地支援について「これから話し合っていきます」と明言を避けたが、並々ならぬ思いがあった。
パ・リーグは25日開幕を延期する方針。15日、労組プロ野球選手会会長の阪神新井選手は、年金運営委員会の場で「はたして25日に開幕していいものか」と心情を訴えた。川崎選手は「同じ思い。ファンもそうだし、選手も落ち着いてプレーできない」と複雑な思いを言葉にした。自らのツイッターでは有益情報を発信するなど、できることから始めてきた。被災地への搬送態勢などが整った後は、物資や服の支援も検討しているという。
ホークスでは05年の福岡県西方沖地震の際も、ヤフードーム各所に募金箱を設置し、義援金を復興支援にあてている。今回、福岡では直接の被害はなかったが、支援や復興への思いは変わらない。