
黙々とダッシュを繰り返す攝津投手
被災地に届け!攝津正投手が、東日本大震災の復興支援試合として開催される19日のヤクルト戦(ヤフードーム)に先発する。18日はヤフードームで軽めの調整を行った。秋田市出身。秋田経法大付高(現明桜高)卒業後、JR東日本東北に所属。社会人時代は、仙台市内で過ごした。思い出が詰まった場所の変わり果てた様子に心を痛めている。
「そういうことに関しては話すつもりはない」
東北地方の情勢にはコメントもできないほど、辛い思いを抱えている。マウンドで勇姿を見せ、被災地を元気づけることが使命とも感じている。斉藤学投手コーチは「いろいろな思いもある中での登板だが、しっかり投げてほしい」と期待した。
キャンプから先発転向に挑戦中。これまでの対外試合では12イニング無失点と結果を出し続け、ローテ入りは確実だ。開幕が延期となった影響で5戦目となる4月16日西武戦(ヤフードーム)先発が有力。今日のヤクルト戦では100球をメドに登板することを首脳陣に志願した。
「体調は、大丈夫です。前回より長いイニングを投げるんじゃないですか。100球になるんじゃないんですか。(開幕に向けては)まだまだですね」
抜群の制球力を武器に、だれからも認められる先発投手になりたい。それ以上に被災地に少しでも元気を与えたい気持ちもある。攝津投手が全力投球で東北地方を勇気づける。