
ヤクルト戦に喪章を着けて登板、好投した和田投手
「キレ+パワー」が完成に近づいた。和田毅投手がヤクルト戦に先発し、7回6安打1失点と好投した。無四球で毎回の9奪三振。オフから体重を5kg増やすなどパワーアップに取り組んできた2011年型の投球が、開幕を前にほぼ仕上がった。
「体もキレていたし、しっかり投げられたと思います。順調にきています」
2回。4番ホワイトセル選手を3球で追い込むと、最後は外角高めの138km/h直球で空振り三振を奪った。3回に初安打を許した直後には、川端選手を外角直球で狙いどおりの併殺打。持ち前のキレに加えて球にパワーを加えることを継続してきたが、要所でその力強い直球を見せつけた。
これまでのオープン戦は、あえて体を追い込んだ状態で登板してきた。だが、本来ならば開幕前最後の登板だったこの日は「本番仕様」に近い状態だった。開幕延長の影響で調整の変更を強いられるが、自身のやるべきことは分かっている。この日は先発だったため試合前の募金活動は行えなかったが、前日19日は参加。自身のブログでも募金を呼び掛けるなどしてきた。
「できる限りのことをやって、少しでも力になりたい」
パワーが加わったその投球で、被災者にも大きな力を与える。