インタビューを行ったのは、北海道日本ハムとの練習試合が行われた4月7日（木）。各選手がシーズンをにらみ調整を行う中で、好投を続けていた藤田宗一投手に話を聞いてきました。

プロ14年目、39歳の大ベテラン。プロ入り以来、中継ぎ登板一本で連続救援登板記録を保持する中継ぎのスペシャリストでもある。そんな日本を代表する投手が、育成選手としてホークスに入団することが発表された今春、誰もが衝撃を受けた。「前球団をクビになってからいろいろありましたね。でもユニフォームを着ることができれば、支配下登録のチャンスはありましたから」。WBC日本代表にも選出された実績を持つ同投手が、プロ野球界の底辺からの再出発を誓った2011年。藤田は「まだやれる」自信を胸に、野球選手の灯火を消すことを拒んだ。

オープン戦で1軍に帯同し好投を続けると、藤田は秋山幸二監督の信頼を受け、支配下登録を掴み取った。「ヤフードームで『藤田～っ』ってファンに声をかけてもらったときは本当に嬉しかった」。それは、藤田自身がマウンドに上がる喜びを再び噛み締め、ホークス鉄壁の中継ぎ陣としてファンの皆さまに認められた瞬間でもあった。過去に2度戦力外通告を味わった不屈の男・藤田宗一の野球人生が再び、時を刻み始めた。

本誌ではさらに詳しく、王貞治球団会長への想い、単身赴任での生活など、さまざまなことを聞いています。また、藤田投手インタビューのほかにも、謎の助っ人J.デレオン投手にもインタビューを行い、今季のホークス中継ぎ陣を特集。「球団初の大学交流戦」、今宮健太選手の「ベースボールキッズ」など、ほかでは読めない企画が盛りだくさんの「月刊ホークス5月号」は4月20日全国（九州地区は22日）発売!!