2011/12/12 (月)
選手

カリブ海だより2011 第3話 「立ちはだかる壁」

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コモエスタス!

この「お便り」は、3人の若者と泣き虫コーチの2カ月間に渡る、数々の試練と成長を余すことなく記録した「物語風」日記なのである。

♪タララン、タララン…
「あの歌」が頭の中で流れたところで、テンション上がってきたので、今回も始めましょう(笑)。

3人は順調な滑り出しを見せましたが、やはりそんなに甘くないこのプエルトリコリーグ。

一番順調なスタートを切ったキム(61金)は、慣れない先発にも関わらず、きっちりとローテーションを守り、先発の役割を十分に果たす安定したピッチング。
予想以上に良い結果を出せていましたが、しかし日を追うごとに打者の振りも鋭くなり、そして先発としての難しさを痛感することになりました。
試合を作ることの難しさ、勝つことの難しさ。
今まで見えていなかった「壁」が見えてきました。

カワハラ(26川原)には2戦目に早くも大きな試練が!
先発して1死も取れず降板という衝撃。
自分自身が一番情けなく、そして誰も助けてくれないこの環境で、逃げしたくなるような孤独を味わいました。

最後にギータ(44柳田)。
開幕戦こそノーヒットだったものの、2戦目に本塁打を放ち4試合連続ヒットを記録しましたが、レベルの高い投手の出現やストライクゾーンの違いもあり、当たりも完全に止まってしまい、そして自分をも見失いかけてしまいました。

3人はこの自分の思い通りにいかない環境、逃げ場のない環境で、それぞれの「壁」が立ちはだかることとなり、試練を味わうことになったのです。

しかしこれが本当に武者修行の意義なのだと僕は思います。
傷を舐め合うこともできず、逃げ道もなく、自分の野球に向かい合う日々。
これを乗り越えるからこそ、新たな自分の未来を切り開けることになるのです。

さて、この3人はどうやってこの立ちはだかる壁を乗り越えるのでしょうか…
行く末はいかに!?

続く…

2011年12月12日掲載
倉野 信次 (3軍投手コーチ)

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