2011/12/21 (水)
選手

カリブ海だより2011 第5話 「折れない心の結晶」

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オラ、アミ~ゴ!

異国の地で早くも壁にぶちあたった3人。
僕も一緒に悩みを共有し、未知なる可能性を求め、みんな全力で立ち向かいました。

そして…「その時」が訪れたのです!

プロ入りして未体験の先発ローテーションを任され、先発の難しさを徐々に味わうこととなり、ついに壁にぶちあたったキム(61金)。
繰り返す失敗、悔しい気持ちの中にも謙虚さを失わず、今の自分を受け入れる素直さを持ち続けた結果が、ようやく実を結びました。

長いイニングを投げていくうちに、いつの間にか本来の自分の投球スタイルを見失っていたのですね。
本来の自分を取り戻すことが出来たキムは、再び勝てるようになりました。

そしてこちらに来て一番苦戦しているカワハラ(26川原)は、まだ弱冠20歳。慣れない環境、逃げ場のない環境、自分の力でしか這い上がれない環境、全てが彼にとって初めての経験であり、初めての挫折になったのでしょう。

しかし彼もまた我慢強く自分の可能性を信じ、少しでも自分を変え、上手くなりたいという気持ちを持ち続けた結果が、先発5試合目でようやく初勝利を挙げることに繋がったのです。
凄く嬉しそうな表情をしていたのが印象的で、本当の意味でチームの一員になれた瞬間だったのだと思います。

そして最後に日本人初の野手としてプレッシャーのかかるギータ(44柳田)。
周りのレベルの高さや誰も助けてくれない環境を痛感し、徐々に打てなくなり、今まで味わったことがないほどの挫折感に、自分を見失い気持ちが折れそうになりました。

しかしギリギリのところで踏みとどまり、もう一度自分の可能性を信じ、どんなに辛くとも頑張る覚悟が生まれました。
そんな「強い心」を持った時、やはり選手は成長していくのですね。
ギータはついに壁を乗り越え、初の3安打猛打賞の大活躍を見せました。

3人は、この異国の地で日本では味わうことの出来ない「壁」を痛感し、見事に乗り越えることが出来たのです。

イバラの道を歩んでこそ、自分の可能性が広がるのだと改めて感じさせてくれました。
これぞ「武者修行」です。

続く…

2011年12月21日掲載
倉野 信次 (3軍投手コーチ)

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