2011/12/27 (火)
選手

カリブ海だより 最終話「成果という名のフィナーレ」

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トド、ビエ~ン!

2カ月間に渡る武者修行も終わってみれば、あっという間に感じます。
この地球の反対側まで来た成果を最後はお便りしましょう!

まずはヨシ(00吉川)。約3週間の短い期間で3試合の登板でしたが、目的の先発として2試合登板し、今年出来なかった経験を積むことが出来ました。

中堅選手らしく、慣れない環境でも動じることなく、少ない登板だからこそより集中して自分で色々なことにチャレンジしていました。
そして2試合目の先発で早くも勝利し、先発でも勝負できることを証明してくれたのです。

キム(61金)は、初めての先発ローテーションでいきなり中4日、5日と厳しい条件だったにも関わらず、最後までローテーションを守り抜いたことが、見事でした。

途中先発の難しさを痛感しましたが、逆にそれが本当の自分を見つけるきっかけとなり、成長に繋がったのです。
最終日にはチームトップの5勝目を挙げ、昨年の翔(41岩崎)に継ぐ2年連続ホークスからの最多勝は間違いないでしょう!

そして一番厳しさを味わったカワハラ(26川原)も、何とか最後までローテーションを守り切りました。

1勝という結果で終わりましたが、結果以上に日本では味わえなかった厳しさや本当の自分に気付けたことは、今後の彼の成長に大きく繋がるでしょう。
この経験は彼の野球人生には不可欠で、これが分岐点になるかもしれないほど大きな財産となったと感じています。

そして最後にギータ(44柳田)。野手として初の日本人プレーヤーとなりましたが、こちらに来て大きく成長しました。

周りのハイレベルな選手や日本ではあまり見られない変化球を目の当たりにして、一時期はそれまで味わったことのない挫折を経験しました。
しかし我慢して自分の可能性を追い求める覚悟を決めた時、彼の成長も決まっていたのですね。

精神的にも技術的にも確実に成長を遂げたギータは、最後の出場5試合全てでヒット、最終戦もマルチヒットで有終の美を飾りました。
僕は彼のこちらでの成長を見て思いました。
プロ野球選手としての本当のスタートを切ったのだと。

最後にもう一つおまけに、クラノコーチの成果ですが、「俺、筋肉ついたやろ?」と、ウザイぐらい選手に問いかけ、見せるだけの筋肉を付けるために2カ月間ウエートトレーニングを頑張ってました!(笑)。

彼もまた練習の成果が表れ、上半身が大きくなりました(お腹も…)。日本に帰ったらトレーニングしないので、チームのみんなと再会する春キャンプまでに筋肉が落ちて意味がないと分かったのは、終わりの方でしたが…(泣)。

…すみません。せっかくのいい話しが僕のくだりで台無しになってしまいましたね…(笑)。

なにはともあれ、こうして今年のプエルトリコリーグ武者修行は、フィナーレを迎えたのです。

みんながみんな口を揃え、「この2カ月間は充実していた」「本当に来て良かった」と話していたので、僕も本当に嬉しく思ったし、またこれが「本当の成果」なのだと思いました!

この4人が来季一軍で活躍できることを期待すると共に、楽しみにしています。

これで「カリブ海だより2011」もフィナーレです。
最後は、最終日全て終えた帰り道でギータが放った衝撃!?笑撃!?の、独り言をお伝えして、このお便りも終わりとします。

みなさんお付き合い本当にありがとうございました。
またお会いしましょう!

ギータ…

「あ~、ボーリングしてぇーー!」

…(笑)

おわり。

2011年12月27日掲載
倉野 信次 (3軍投手コーチ)

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